お笑い専門のWebライター、goroです。
ひと昔前は「お笑いブーム」なんて言い方もされましたが、今やそれも通り越したお笑い大国ニッポンからは、日々新たな若手芸人が続々と頭角を現しています。
ネクストブレイク候補の面白い若手芸人は過去記事でも紹介していますが、まったく追いつきませんね。
ここでは未紹介の、気になる若手芸人たちを一挙30組! 紹介していきたいと思います。
ブレイク前夜の面白い若手芸人30選
スーパーマラドーナ
2003年結成 よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属
向かって左、メガネをかけたボケ担当の田中と、大柄で強面のツッコミ武智の漫才コンビ。
ネタは元ヤンの武智のほうが書いていて、以前はかなりの体育会系スパルタ方式で田中をしごいていたそう。そのせいで、2007年には田中が失踪、一度解散し、翌年に再結成しています。
そんな波乱の下積みを乗り越えて、2015年からは3年連続でM-1グランプリの決勝ステージに進出し、全国的な知名度も上昇中です。
レギュラー出演中
『ごきげんライフスタイル よ〜いドン!』(関西テレビ)
からし蓮根
2013年結成 よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属
ラジオ関西のHP見たらピックアップされてた😊💕ラジオ初回放送まであと1日!楽しみ🎶
第25回 からし蓮根(2018年4月) https://t.co/LhNMTPpOh9 #ラジカン #radiko— mai🐰 (@krs___1O) 2018年4月3日
身長が190cmある松本とイケメンの杉本のコンビは、その容姿から「ジャイアントベビーと韓流フェイス」というキャッチフレーズもあります。
淡々とした口調で突拍子もないボケをする松本と、勢いがあってわかりやすいツッコミをする杉本の漫才は、若い頃のダウンタウンを彷彿とさせるような、絶妙な組み合わせのコンビだと思います。
まだ芸歴も浅く、現在24歳と若い2人ですが、すでに完成度が高く、お笑いポテンシャルも充分、近いうちにM-1決勝の舞台に出てくるだろうと確信しています。
おすすめネタは「保育士」「上司と後輩女性社員」「ナンパ」など。
ヒューマン中村
2003年より活動 よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属
「言葉の魔術師」とも呼ばれる、フリップ芸を得意とするピン芸人。
奇想天外な発想で日本語を解体したり新たに創造したりと、文学的才能すら感じさせます。
また、しゃべりも上手いので、フリップに加える説明がまた面白いです。
『R-1ぐらんぷり』には2011~2015年まで、5年連続で決勝ステージに進出し、最高位で2位までいったものの、惜しくも優勝は逃しています。
おすすめネタは「しりとりで言い返そう」「形容形容詞」「余字熟語」など。
アインシュタイン
2010年結成 よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属
関西ではレギュラー番組も持つなど、よく知られた存在ですが、全国的な知名度はもうひとつ。
しかし、アインシュタインの名前は知らなくても、ボケの稲田の顔は見たことがある人も多いのではないでしょうか。
なにしろ一度見たら忘れられないミラクルフェイス、今いくよ・くるよが初めて稲田の顔を見たときに「吉本の至宝」と名付けたぐらいの、お笑いをするために生まれてきたような、天性の顔面の持ち主です。
ちなみにツッコミの河合はギャル好きで有名。ギャルにもモテるようです。その見た目からは信じがたいことに、稲田より4つ年上です。
レギュラー出演中
『アキナ・和牛・アインシュタインのバツウケテイナー』(サンテレビ)
『Midnight World Cafe 〜TENGA茶屋〜』(FM OSAKA)
『アインシュタインのヒラメキラジオ(KBS京都)
完熟フレッシュ
2016年結成 ワタナベエンターテインメント所属
記事にして頂きました♪#完熟フレッシュ
https://t.co/bjqp7QYcA6— ikeda57crazy(完熟フレッシュ) (@ieda57crazy) 2018年4月3日
実の父と娘による親子漫才師。娘のレイラちゃんは2018年現在で中学2年生です。
2018年正月の『ぐるナイおもしろ荘』に出演して注目され、最近は頻繁にバラエティ番組で見かけるようになってきました。
漫才ネタの「パパが売れない芸人をダラダラダラダラ続けてたからママが出てったんだから!」というのは実話で、ちょっとせつない父子家庭のコンビですが、それをネタにして、しっかりした娘と頼りない父親というキャラの自虐的な漫才で人気を博しています。
父の池田57CRAZYは、父親として頼りないのは事実のようですが、彼が作っているネタは面白いですし、レイラちゃんもしゃべりが達者なので、幅広い年齢層に愛される人気芸人になる可能性があると思います。
学天即
2005年結成 よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属
向かって左がボケのつくね、右がツッコミの奥田というコンビの漫才師。
漫才のツカミでは「片っぽこれ、オバハンちゃうかなと思った方もいるんじゃないかと思いますが」と奥田がつくねの個性的な天然パーマをイジります。
漫才の面白さ、上手さはもうM-1決勝レベル。奥田の滑舌が良くてキレのいいツッコミが気持ち良く、ちょっと中川家を彷彿とさせます。
読売テレビの『マヨなか芸人』で披露した、フリップを使って漫才をする「フリップ漫才」というちょっとひねったネタもまた面白かったです。
M-1はこれまで準決勝が最高ですが、そろそろ決勝に上がってくるのではないかと思います。
おすすめネタは「結婚式」「小学校時代」など。
おとぎばなし
2013年結成 プロダクション人力舎所属
おとぎばなしは、男性の花里(花ちゃん)と女性の吉田(よっちゃん)による男女の漫才コンビです。
漫才のツカミでは「人生今まで一度も交際経験のない2人でやってます」と言い、実際に異性と付き合ったことがない男女のコンビとして知られています。
そのキャラを生かし、恋人ができた時のための練習という設定で、よっちゃんの妄想を花ちゃんが褒めまくるという、実にほのぼのとした漫才を得意としています。
そのほのぼのとした雰囲気の中で突然ブッ込んでくる「ちゃんと胸、さわりたいですか?」のような急激なセクシー要素がまた面白さの深みを増してきます。
わざとなのか、素なのか、テンポが遅い、素人っぽいしゃべり方や変な間が、またリアリティがあっていいです。
おすすめネタは「ショッピングデート」「刺激的な女になりたい」など。
ペコリーノ
2014年結成 よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属
スペシャルブルームSPありがとうございました!
植木おでんが何かしでかした時は、まぐろさんに頼んで一週間は乗り切りたいです。 pic.twitter.com/Y2IOF8xtg4— クロコダイル ミユ(ペコリーノ) (@crocodilemiyu) 2018年3月15日
植木おでん(男)とクロコダイルミユ(女)による大学在学中のコンビ。
もともと植木がミユを好きでコンビを結成したという変わり種で、ネタも植木の願望のような、ミユが植木を好きになったり、妙にボディタッチが多かったりする、実に気持ちの悪いコントが特長です。
ミユのサディスティックな演技がまた良いのですが、ちなみにミユは植木のことをただ気持ち悪いとしか思っておらず、付き合うことは絶対にないと言い切っています。
Youtubeにはペコリーノ公式チャンネルもあり、ここではさらにエスカレートして、「女の子と手をつなぐ方法」や「好きな人と確実に間接キスする方法」など、もはやセクハラでしかないショートネタを実演しています。ミユはあきらかに本気で嫌がっていますので、これはもしかすると犯罪かもしれません。
人によってはまったく笑えないマニアックな芸人で、果たしてテレビで通用するかどうかはわかりません。でもわたしは大好きです。
おすすめネタは「ストーカー」「ヨガ」など。
ラフレクラン
2012年結成 よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属
爽やか系の西村と、変人役の多いきょんのコンビ。
ありがちな設定から、意表を突いた展開になっていくコントなど、キャリアが浅いわりには完成度の高さを感じる実力コンビです。
ネタは面白いし、達者ですし、2人の見た目のバランスもいいしポップで華もあるし、絶対売れるだろうという気がします。
2016年に《じわじわチャップリン 第1回チャンピオン大会》で優勝を果たしています。
おすすめネタは「彼氏の家」「ヤンキー」「カラオケ」「思春期」など。
ZAZY
2011年より活動 よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属
ZAZYは「ザズィー」と読みます。見た目にかなりインパクトのあるZAZYですが、そのネタは見た目以上の衝撃です。
夜中の2時に考えるというシュールな紙芝居のようなフリップネタを得意としていますが、わけがわからなくなるちょっと手前のシュールと面白さのバランスがちょうどいいです。
見た目こそロックオネェみたいですが、バカリズムのようなセンスの良さを感じます。
『ぐるナイおもしろ荘』に出演したけきっかけで、なんと松任谷由実に気に入られ、ラジオ番組からコンサートにまでゲスト出演を果たしました。ユーミンのファンの人たちは、喜んだのかな??
おすすめネタは「きぬえおばあちゃん」「転校生」など。
モグライダー
2009年結成 マセキ芸能社
リーゼントにメガネのイケメン、ツッコミの芝と、丸坊主で裸足のボケ、ともしげの漫才コンビ。
見た目通りのおバカで滑舌も悪いともしげを、芝が調教師のようにリードしているコンビです。ともしげがめちゃくちゃなことを言ったり、言い間違いをするのを芝がツッコミの上手さで笑いに変えていくスタイルです。
芝は出番の直前までなんのネタをやるか、ともしげに言わないそうで、その理由は「練習すると、ともしげがまったく面白くなくなるから」ということです。
ネタも設定以外はほとんどアドリブで、「日本一練習しないお笑いコンビ」と自ら呼んでいます。
『ゴッドタン』の企画〈若手の間で「こいつは天才だ!」と一目置かれている芸人〉では、1位に選ばれました。
おすすめネタは「バスのアナウンス」「ゴキブリ」など。
ハナコ
2014年結成 ワタナベエンターテインメント所属
秋山・岡部・菊田のトリオで、おかしなキャラと突拍子もない展開のコントを得意としています。
ワタナベエンターテインメントの芸人たちが一堂に会した《ワタナベお笑いNO.1決定戦2018 》で、ロッチやハライチ、アンガールズら数々の人気芸人たちを抑えて、優勝という快挙を成し遂げ、賞金300万円を手にしました。
まだキャリアも浅いのにオリジナリティのあるネタが面白く、今後の賞レースにも必ず出てくるだろうと予想しています。
おすすめネタは「ハチミツ」「ラジオ体操」など。
ペンギンズ
2015年結成 サンミュージックプロダクション所属
ゆっくりしたテンポで低い声でボケるアニキに対して、甲高い声の舎弟役ノブオが天然な言動で返し、それをアニキがたしなめる、というパターンの、キャラ漫才のコンビ。
まるで任侠映画のような、アニキと舎弟の深い絆みたいなものまでがちゃんと出ていて、そこがまたじんわりと味わい深いところです。
最近はネタがどんどん進化し、ボケ数も増えて漫才としてさらに面白くなり、ますますキャラが生きていると思います。M-1もしくはキングオブコントの決勝進出も十分にあり得るのではないでしょうか。
おすすめネタは「アニキに質問」「あいうえお作文」など。
どんぐりパワーズ
2010年結成 ワタナベエンターテインメント所属
2人ともが体重100kgを超える、ミナコとあいこによるぽっちゃり女子コンビ。
身長も共に151cmと、インパクトはありながらもどこか可愛らしい、コンビ名もまさにぴったりのどんぐりパワーズです。
笑い上戸のおばちゃんみたいにゲラゲラと笑いながら、お互いのぽっちゃりをいじり合うという、ほっこりする漫才が楽しいです。
おすすめネタは、「タイムマシーン」「肥満外来」など。
田中上野
2013年結成 グレープカンパニー所属
上野がギターを弾きながら歌を歌い、横で田中が曲に合わせて自作のフリップをめくっていくという、一風変わった芸風のコンビ。
田中は、田中光と言う本名で漫画家としても活動し、『サラリーマン山﨑シゲル』という単行本が20万部を超えるベストセラーとなったので、知っている方もいるかもしれません。コンビでは、田中は作詞とフリップの絵を担当しています。
ことわざをテーマにしたシュールな紙芝居のようなネタで、哀愁漂うハイクオリティな絵と、ちょっとせつない展開で笑わせてくれます。
おすすめネタは「河童の川流れ」「犬も歩けば棒に当たる」などのことわざソングシリーズ。
また、この4月から、田中はTwitterで『サラリーマン山﨑シゲルかるた』という漫画を「あ」から順に投稿しています。こちらもとても面白いので、興味のある方はぜひ。
#サラリーマン山崎シゲルかるた
【え】 pic.twitter.com/BzhfHvxIki— 田中 光 (@avocadohikaru) 2018年4月7日