レジェンド芸人たちが語る松本人志【内村・紳助・さんま・志村けん・とんねるず】

博多華丸・大吉の面白いボケ・ツッコミ・トークまとめ30選!!

1990年、福岡大学の落研で出会い、コンビ結成。福岡よしもとで15年間売れっ子芸人として活躍した後、2005年に満を持して上京すると、華丸が児玉清のモノマネでいきなりブレイク、『R-1ぐらんぷり』でも優勝して一気に全国区となりました。

その後、大吉は『アメトーーク 中学の時イケてないグループに属してた芸人』をきっかけに活躍の場を拡げ、そして2014年、『THE MANZAI』で優勝という、漫才師として最高の栄誉も獲得しました。

現在はNHKの朝の顔として幅広い世代にも浸透し、今では最も好感度の高いお笑い芸人の一組です。

国民的人気コンビ、博多華丸・大吉の面白いトーク集

華丸はお笑いの話が苦手

『日曜もアメトーーク コンビ芸人ホームルーム』に華丸・大吉が出演。実は日頃から溜まっているという、相方への不満を吐き出す。

大吉:お酒の飲み方で不満があるんですけど。すごくきれいなんですよ飲み方は。人の悪口も絶対言わないし、なにより仕事の話一切しないんですよ。ただ美味いもん食って、お酒飲んで、はしゃいでるだけなんですよ(笑)

蛍原:そんなもんやんか、ごはん屋さん行ったら(笑)

大吉:でも芸人が飲むとちょっとは熱い話になるじゃないですか、それをもう一切27年間やってないんですよ、この人は。去年の年末に、松本さんと東野さんと今田さんがMCの特番に出してもらって、その夜に打ち上げがありまして、MCのみなさんがその日の反省会みたいなの始めたんですよ。

蛍原:ほう。

大吉:「あのときなんでああ振ったん?」とか。「いや兄さん、僕はあの時こう来るかなと思ったんで、ああ振らしてもらいました」みたいな。芸人としては聞きたくてしょうがない話をちょっとずつされだしたんですよ。じゃあだれがこの3人の近くに座るかじゃないですか。近くで聞きたいけど自分からズカズカ行くのもアレだしなあとか、みんなで牽制し合ってたら、たまたまトイレから帰ってきた華丸さんが、あんまり意識せずにポンて座ったところが、松本さん、今田さん、東野さんの三角コーナーのとこだったんですよ。

宮迫:いちばんええ席やんか。

大吉:みんな聞き耳立ててんすよ、お三方がまだ反省会してるから。でまあ、すっごい難しい話なんですよ、たしかに、いろんなお笑いの。この収録以外の、違う番組ならどうする、とか。どんどんどんどん難しい話になってるから、相方普段そんな話しないから大丈夫かなと思って、よーっと見たら、寝てるんすよ。

全員:ええーっ!!

後藤:うわー。

宮迫:その中で!

華丸:もうわかんなかったんです、ほんとに。お笑いの話されてるなあってことはわかったんですけど。でも寝てはないですよ。お笑いに白目を剥いてたんです(笑)

引用元:『日曜もアメトーーク コンビ芸人ホームルーム』2017年9月3日

純粋な華丸

人を疑うことをしない華丸にドッキリの企画で、大吉が政界に出るためにコンビの解散を持ちかけると、意外にもあっさり了承したという。そのドッキリのVTRが流れた後で。

大吉:とりあえず泣かせてくれ、って言われたから、僕はあんなトーンで一生懸命、ほんとにちょっと泣きながら言ったんですけど、あっさり「わかりました」と。オンエアはあれで終わりですけど、実は続きがあって、次のセリフなんだと思います?

蛍原:え?

大吉:華丸さんが僕に、「政党はどっから出ると?」

全員:(笑)

大吉:それをはっきりしてくれ、と。なになに党なら、僕は知り合いがいっぱいおるから、あいさつに行くと(笑)で、名前をどうするのか、本名の吉岡廣憲で行くのか、芸名の博多大吉で行くのか。絶対に芸名で行け。そうじゃないと票は取れない、とか。ホントの選挙参謀みたいになってるんです。

華丸:そのね、お笑いをもうしたくないとか、そういうことじゃないじゃないですか。「我が町を良くしたい」とね、志が高いから否定できないわけですよ。

宮迫:あ~、なるほどね、そうかそうか。

引用元:『日曜もアメトーーク コンビ芸人ホームルーム』2017年9月3日

屋台でひとり呑み

『アメトーーク ひとり呑み芸人』に華丸が出演。屋台でひとり呑みしているときに起こったある事件を話す。

華丸:まだ福岡にいた頃なんですけど、屋台でひとり呑みしてたんですよ。なんか観光客みたいな、品の良いおじいちゃんが座られてて。「きみは芸人さんかなんかかな?」って言われたんで、「はい。芸人といっても福岡なんで。福岡で細々とやらさせてもらってます」みたいなことを言ってたんです。そしたら「会社としては、地方にスターをつくって、みたいなことじゃないの?」「そうかもしれませんね」みたいな、勇気づけられながら。観光客だったんで、「ラーメンて、どのタイミングで頼んだらいいんだろう?」みたいなことを言うから、「好きなときに食べていただいてもいいんですけど、まあでも、まずはおでんとかを食べていただいて、焼き鳥も美味しいし。もしまだお腹が満たされてなかったらラーメンを頼めばいいんですよ」みたいなことを言って。

蛍原:うん、うん。

華丸:で、ラーメン頼まれて。すぐ紅しょうが入れようとするから「ちょっと、ちょっと、おじいさん」と。「紅しょうがは後半のほうがいいです。真っ赤に染まりますから」と。まあいろいろレクチャーして。「ああ、すまないね」みたいなことを言われてて。「きみはその、事務所かなんかに入ってるの?」「一応、福岡のよしもとなんです」「あ、そうなの」と。「もし大阪に来ることがあったら、うちに寄りなさい」って名刺いただいて。それで名刺見たら、その当時の吉本興業の会長さんだったんですよ。

全員:ええーっ!?

華丸:はい。たまたま出張で来られてて。ホテルのロビーで「どっか美味しい屋台ないですか?」って訊いて勧められてたところにたまたま座ってたんです。で、たまたま僕がひとり呑みしてて。

宮迫:ええーっ。

華丸:僕がラーメンの食べ方のレクチャーまでしてたんです。これって浜ちゃんスーさんと同じ出会いなんですよ(笑)

蛍原:『釣りバカ日誌』や!(笑)

引用元:『アメトーーク ひとり呑み芸人』2010年7月29日放送回

オシャレって何なの?

『アメトーーク オシャレって何なの芸人』に大吉が出演。他の出演者には有吉弘行、オードリー若林、麒麟川島など。「オシャレの意味がわからない」という芸人たちが、ゲスト席のオリラジ藤森、益若つばさに基本的なことから質問していく。

大吉:「着られちゃダメだ」って言うじゃないですか。

川島:「着られてる」って言いますね。絶対着てますもんね。

大吉:僕が働いたお金で購入したモノに、着られるわけがないと(笑)

川島:向こうからTシャツ来ることないですもん(笑)

引用元:『アメトーーク オシャレって何なの芸人』2013年6月13日放送回

参考にならない

どうやって服を選んだらいいのかわからない、という「オシャレって何なの芸人」たちにオリラジ藤森がファッション雑誌を見ることを勧める。

藤森:ファッション雑誌とかご覧にならないですか?

川島:だから、ちょっとオシャレになろうと思ってファッション雑誌を見ても、何を読み取ればいいのかわからないんですよ。

藤森:モデルさんが着てますし、新作が出てたりすると…

大吉:あのモデルと、僕が生きてきた人生ちがうから。

全員:(笑)

蛍原:たしかにね(笑)

大吉:参考にならない、あれは。

引用元:『アメトーーク オシャレって何なの芸人』2013年6月13日放送回

貫くイズム

大吉は、相方の華丸から「ファッションの鉄則」を教わったと話す。

大吉:昔から聞いてるのは「色は2色まで」。これ、華丸がやけに言うんですけど、「誰に聞いたの?」って言ったら、歌手の杏里さんがインタビューで答えてたと(笑)

宮迫:誰の意見採用してんねん(笑)

蛍原:別にいいでしょう、そりゃあ(笑)

大吉:華丸さんよく見ると、私服2色なんですよ。今だに杏里イズムを貫いているんですよ(笑)

引用元:『アメトーーク オシャレって何なの芸人』2013年6月13日放送回

中学の時イケてないグループに属していた芸人

『アメトーーク 中学の時イケてないグループに属していた芸人』に大吉が出演。出演者は他にサバンナ高橋、麒麟川島、笑い飯西田、ロバートの3人など。当時のイケてないあだ名とその由来について語る。

蛍原:あだ名はあった?

大吉:学校では、「ダミー」。

蛍原:ダミー?

大吉:はい。プロレスが流行ってまして。技とかみんなかけたがるじゃないですか。僕、このとき160cmの40kgぐらいで、結構、技をかけやすかったんでしょうね。ちょうどそういうのが通販で売ってたじゃないですか。「格闘ダミー」っていう(笑)

蛍原:それであだ名「ダミー」なん?(笑)

大吉:はい。プロレスの技をたぶんすごい上手に受けれてたんですよ。だからどんどんどんどん信頼が上がってきて。あと僕、他の中学のやつから、「捕虜」って呼ばれてて。

全員:(笑)

大吉:バスケ部に僕入ってまして。県大会で無敵のチームだったんですよ。どこの近所の中学も、そのバスケ部には一目置いてたんですけども、そこに僕いたんです。他校の生徒から見たらおかしいわけですよ。強豪チームに1人だけひょろんひょろんの子供みたいなのがいるんで。「なにかあいつは理由があってそのチームにいる」と(笑)高校になってから、「周りの友達からおまえ、捕虜って呼ばれてたよ」って。ウマいこと言うなあと思って(笑)

蛍原:褒めてる場合か(笑)

引用元:『アメトーーク 中学の時イケてないグループに属していた芸人』2008年9月4日放送回

ささやかな楽しみ

「中学の時イケてないグループに属していた芸人」たちが、各々の「学校内のささやかな楽しみ」を語る。

大吉:クイズ番組をみんなで夜見て、本気で答えるんです。インチキなしで。で次の日、そのノートを持ってみんなで答え合わせして(笑)

蛍原:ええっ!? なになになに??(笑)

大吉:たとえば、「ハウマッチ、優勝は君!」とかですけど(笑)

蛍原:だって答出るやんか。

大吉:それはやっぱり、お互いの信頼関係でこの遊びは成り立ってるので(笑)

引用元:『アメトーーク 中学の時イケてないグループに属していた芸人』2008年9月4日放送回

ささやかな楽しみ その2

大吉:うちの親父が給食の配達をやってる時期があって。給食でたまにムースみたいなのが予告なしで出てたんですよ。ただ、うちの親父、配達やってるんで、いつ出るか僕はわかるんです。だからその日が近づいてくるとカレンダーに思わせぶりなマルをつけといて(笑)

宮迫:誰かがそのカレンダー見て「なにこのマーク?」ってなったら、ひとりで「ムースの日やで…」って?(笑)

大吉:そうです(笑)

引用元:『アメトーーク 中学の時イケてないグループに属していた芸人』2008年9月4日放送回大吉:

アメトーーク2008年流行語大賞

「中学の時イケてないグループに属していた芸人」たちが、各々の「女子と交わした貴重な思い出」を語る。

大吉:手伝いから、女子に認められるっていうのはあります。僕、文化祭では「焼却炉の魔術師」と呼ばれてて。

全員:(爆笑)

蛍原:「焼却炉の魔術師」!?

大吉:みんな、終わったら帰って遊びたいじゃないですか。で、そのときにわれわれがスタンバイしてるわけですよ。女子から「吉岡君、これ焼いといて」みたいな感じでどんどん注文が来るんですけど、僕、何が来ても焼いてたんで、「あいつに焼けないものはない」みたいな(爆笑)

山本:女性に褒められるとすごい伸びるんですよね。

大吉:肩書もすごい嬉しいですし、やっぱり。

蛍原:嬉しいんや(笑)

引用元:『アメトーーク 中学の時イケてないグループに属していた芸人』2008年9月4日放送回大吉:

匂い付き消しゴム

大吉:匂い付き消しゴムがすごい流行った時代があって。僕は家庭がそういう遊びを許さない家庭だったので、ほんとのちゃんとした消える消しゴム以外は買ってもらえなかったんですね。だから嗅いだことなかったんです、匂い付き消しゴムを。で、可愛い、僕がちょっと好きだった女子が、「ちょっと嗅いでみ」って。茶色い、チョコの形した消しゴム渡されて、臭い嗅いだらホントにチョコなんですよ。びっくりして。ずーっと嗅いでたんですよ。チョコなのか消しゴムなのかわからなくなって、ずっと。ほんなら数分後に女の子が、「あげる…」って(笑)

引用元:『アメトーーク 中学の時イケてないグループに属していた芸人』2008年9月4日放送回大吉:

入学式の思い出

大吉:僕あの、2年の時なんですけど、入学式が終わったら、「生意気な1年生を呼び出して、2年生の代表が威嚇する」っていう行事があったんです。その2年をバスケ部のチームメイトがやることになったので、手伝えっていうことになって僕が1年生を呼びに行く係になったんですよ。

全員:(笑)

大吉:嫌な予感したんですけど、ターゲットのやつに「呼んでるよ」って言っても、来ないんです。「よし、わかった」って戻って、「来ないって言ってます」と。「なんでだ? いいから来いって言え」って。またもう1回行って、「『いいから来い』ってよ」「なんで行かなきゃいけねえんだ」って、5分の休みがまず終わるんです。

全員:(笑)

大吉:で、1回授業挟みまして、「やっぱり来ないって言ってます」と。「じゃあなんでこないのか聞いて来い」って言われてまた行って、「なんで来ないんだ?」と。なら「呼ぶんならおまえが来い」って言い出して。「おまえが来いって言ってますよ」みたいな。とにかく連れて行かなきゃダメだってなって、僕、その子に「お願いだから、来てくれないか」と。「たぶん、なにも心配するようなことはないと思うし、僕も立ち会うから」って。「ぜひ、来ていただけないですか?」みたいな感じで、後半敬語なんですよ。1年に(笑)

川島:辛いね(笑)

大吉:入学式のあの件は嫌やった、ホントに。

引用元:『アメトーーク年末ゴールデンSP』2008年12月30日放送回

運動会の思い出

大吉:運動会の時は、運営側に回ってました。

全員:(笑)

大吉:トラック競争あるじゃないですか。走者が中に入らないように、トラックの中で片足を伸ばして。

高橋:おった(笑)

大吉:僕らの中ではあれ「第2ライン」って呼んでるんですけど。あれを3年間ずっと担当してて。

宮迫:3年間やってたの(笑)

大吉:結構「おまえはかなり気配を消してる」って言われてたんですよ(笑)「走りやすい」って。あと、旗持ったりとか、石拾ったりとか。

蛍原:どういうこと? 自分で立候補するとかじゃなくて?

大吉:まったく意識なく、当日あの時間になると、あそこにいるんです(笑)

引用元:『アメトーーク年末ゴールデンSP』2008年12月30日放送回

運動会の思い出 その2

大吉:みんな参加するやつはやっぱり出なきゃいけないんですよ。組体操とか。でも組体操も、ピラミッドの横の、オブジェ的なサボテンとか。

YOU:ピラミッドの横のオブジェ??(笑)

大吉:なんの苦労も無いんですけど、ただ体勢は8割がた土下座なんですよね。

全員:(笑)

大吉:あと騎馬戦も、ダメなやつばっかりで、ほんとの意味での「駄馬」をつくらされるんです。

全員:(笑)

大吉:で、開始と同時に、囮となって走り回るんです。

全員:(爆笑)

大吉:ホントにキツかったんですよ、これが。いらないんですよホントに、「全員参加」なんて優しさは(笑)

引用元:『アメトーーク年末ゴールデンSP』2008年12月30日放送回

水泳大会の思い出

大吉:水泳大会で、僕泳げないんですけど、出なきゃいけないっていうことで、与えられた競技が「ビート板レース」だったんですよ。

全員:(笑)

大吉:中1、中2、中3と。25メートル、ビート板で行くっていう(笑)ただ、やってみたらわかりますけど、ものすごく遅いんですよね。で、周りのヤジとか失笑が全部聞こえます(笑)

川島:潜らないからね(笑)

大吉:だからそれを聞こえないようにみんな足をバタバタやるから、余計遅いんですよ(笑)

引用元:『アメトーーク年末ゴールデンSP』2008年12月30日放送回

バレンタインデーの思い出

大吉:もともとその、東京の行事だと思ってたんですよ。

宮迫:えっ!?

大吉:九州では僕、やってないと思ってたんです(笑)

蛍原:バレンタインていうのは東京の行事だと思ってたの(笑)

大吉:1回も貰ったことないし、聞いたこともなかったんで。

高橋:都市伝説みたいな?(笑)

大吉:そうそう(笑)

引用元:『アメトーーク年末ゴールデンSP』2008年12月30日放送回

なんとか生やさなきゃ

大吉:僕、下の毛が中3までまったく生えなくて。

蛍原:そうか、中3ともなればな…。

大吉:身体検査とか、パンツ1丁になると僕らはつねに後ろから誰かにパンツをバッと下げられるリスクを背負って生きてるんですね(笑)

蛍原:いろんなリスク背負ってるわ、ホンマに(笑)

大吉:そんときにツルンだったら、また話が変わってくるんですよ。良からぬ方向に行くことはわかってるんで、なんとか生やさなきゃいけないと思って。

蛍原:生やさなきゃいけない?(笑)

大吉:努力をしまして。1回産毛を全部剃ってみたりとか。

一同:あ~。

大吉:でも音沙汰無し、ですよね。で、僕思いついたのが、この髪の毛をちょうどうまいことこう、ちょうどアロンアルファのゼリー状が出たときですよ。

蛍原:アロンアルファやったらなんでもくっつくよ(笑)

大吉:それを付ければいいんじゃないかってことを思いつきまして。髪の毛も、このままなら直毛ですけども、引っ張ってちぎると、それっぽいんですよ(笑)

高橋:縮れますね(笑)

大吉:思いきって付けたんですけど、まあ付かないんですよ。皮膚が異様に荒れて、真っ赤になって終わるんです。

全員:(笑)

大吉:いろいろやりましたけどね。毛糸をくっつけてみたりとか。マジックで書いてみて、ちょっと水で溶かすことによって、そのときは水墨画を書いてるつもりなんですよ(笑)

川島:ボヤッとさせて(笑)

引用元:『アメトーーク年末ゴールデンSP』2008年12月30日放送回

あの頃の自分へのメッセージ

大吉:捕虜。3年間、バスケ部ご苦労さん。この3年でおまえは本当に心の底からバスケットボールという競技が嫌いになったはずだ。

全員:(笑)

大吉:でも油断するな。高校に入ったおまえは、変に背が高い経験者ということだけで、もう一度バスケ部に入れられる! 本当の地獄はここからだ!!

全員:(笑) 

引用元:『アメトーーク年末ゴールデンSP』2008年12月30日放送回

女たらし

中学3年間における、女子との貴重な会話の思い出を語る。

大吉:僕はバスケやってたんで、女子バスケ部と会話はしてたんで。「ボール磨いた?」「磨いたよ」っていう。

全員:(笑)

高橋:会話として成立してる。僕らからしたら、ジゴロです。

オリラジ中田:女たらしですね(笑)

蛍原:ちがう、ちがう(笑)

引用元:『アメトーーク ゴールデン3時間SP』2009年10月8日放送回

第3のゴール

大吉:休み時間なんですけど、サッカーが流行ってまして。みんな夢中になって、全国どこでもかもしれないですけど、休み時間が終わってチャイムが鳴った瞬間に、ボールを持ってるやつが片付けなきゃいけないっていうルールが定められたんですね。このルールが決まった途端、僕それまで全然ボールなんか回ってこなかったのに、ロスタイムに突入すると、どこにいてもみんな僕に回ってくるんですよ。

全員:(笑)

大吉:大変なロングパスが来たりするんですよ。ある意味第3のゴールみたいなもんですよ(笑)

引用元:『アメトーーク ゴールデン3時間SP』2009年10月8日放送回

掲示板的役割

大吉:学年ごとに担任とか教科の先生が変わるじゃないですか。とりあえず、クラスで誰よりも僕を1番に呼び捨てにしやがります。

蛍原:「しやがります」(笑)

大吉:で、僕を通してマニフェストを発表するじゃないですけど、たとえばヤンキーが詰襟の襟元開けててもなんにも言わないですけど、僕が開けてたら、代表で注意されて叩かれる、みたいな。それをみんなに見せて、「わたしはこの方針です」っていうふうな。いわゆる掲示板的な役割をしてました(笑)

引用元:『アメトーーク ゴールデン3時間SP』2009年10月8日放送回

夏休みの思い出

大吉:普段、われわれは抑圧をされてる側なので、夏ぐらい上に行きたいみたいな冒険心が芽生えるんですよ。で、まず近所の子供を手なずけよう、っていう発想が生まれて。僕、ある夏休みにラジオ体操の係になったんですよ。親に言って、僕がハンコを押しに行くからって、僕中学生なのに、ラジオ体操に行って小学生にハンコ押してたんですよ。子供が喜ぶかなあと思って。仲良くなれるかなあと思ったんですけど、ラジオ体操って、始まって5分ぐらいしたらみんな帰っちゃうんですね。

高橋:ああ。

大吉:全然仲良くなれないんで、なんとかしようと思って、「ハンコ押してくれ」って言われるやつを無条件で押してたんですよ。来てないやつのも。「昨日押してもらえなかったよ」っていうやつを鵜呑みにしてどんどん押してたら、みんな来なくなって、だんだん。夏休みの最後にあいつに押してもらえばいいや、みたいな感じで、うちの地区のラジオ体操が崩壊しちゃったんですね。

全員:(笑)

大吉:それがバレて、僕が原因だっていうことで、そのハンコ係をクビになったんです(笑)

引用元:『アメトーーク ゴールデン3時間SP』2009年10月8日放送回

中学の時、1番イケてた瞬間

大吉:実はあります。バスケ部の話なんですけども。ホントに地元で強かったんで、最後の大会の試合で、うちのレギュラーが出たら前半で試合決めちゃうんですよ。もう30点差ぐらいつけて。すぐにスタメンは引っ込んで、そっからの時間は2年生の経験作りと、3年間頑張った僕の思い出作りに当てられたんですよ。

全員:(笑)

大吉:僕、「捕虜」っていうあだ名は他校の生徒から呼ばれてたもので、チーム内では「イソップ」って呼ばれてたんですね。ちょうど『スクール・ウォーズ』が大ブームで、イソップはずっと補欠で頑張って、途中で亡くなっちゃいますけど。うちのキャプテンとかも最後の試合でテンション上がってきて、「うちのイソップに良い思いをさせてやってくれ」って2年に言って、2年が残りの試合時間、全部僕が点を入れるように動いてくれるんですよ。

全員:おおー。

大吉:で、最後の大会で僕、1試合平均9点ぐらい入れてるんです。僕の母校でやってまして、ずっとボール磨いてたやつが最後の大会で点入れるから、観客とかもものすごい盛り上がったんですね。ただ、このエピソードを大人になってバスケ部の連中に話すんですけど、誰ひとり憶えてないんですよ。

全員:(笑)

大吉:顧問の先生と、大人になって1回飲んだことあるんですけど、最初に言われたのが「おまえに謝ることがある。試合に1回も出せなくてごめん」て(笑)出てるんですよ!

蛍原:イソップとしてなあ(笑)

大吉:なにかしらそういうチップを脳に埋め込まれたんですかね(笑)

宮迫:思い出チップ(笑)

引用元:『アメトーーク ゴールデン3時間SP』2009年10月8日放送回

あの頃の自分へのメッセージ その2

大吉:捕虜。そろそろ中学生活に見切りは付けましたか?

全員:(笑)

大吉:正しい選択です。早めに見切ってください。ただ、高校に夢を馳せるのもやめましょう。何も変わりません。

全員:(笑)

大吉:ひとつだけ、あだ名が変わります。修学旅行のスキー場で、ゴーグルをつけた瞬間、おまえのあだ名は「ボヤッキー」になります。

全員:(笑)

大吉:そして24才の頃、生まれつき左の尿管が曲がっているという日本で4例目の奇病が発覚します。

一同:ええーっ(笑)

大吉:そこまで、耐えろ。そこから先は、なんとなく、やり過ごせる。

引用元:『アメトーーク ゴールデン3時間SP』2009年10月8日放送回

合唱コンクールの思い出

大吉:合唱コンクールで、僕、人より成長が遅かったんで、クラスの男子で僕だけ声変りをしてなかったんですよ。ソプラノとアルトで分けられるじゃないですか。僕、男子なのにひとりだけソプラノに入れられまして。

全員:(笑)

大吉:ご存知かわかんないですけど、いま僕、暫定で「日本一歌が下手な芸人」なんですね。

蛍原:ああ、やってるわ。『めちゃイケ』でね。

大吉:一生懸命歌うんですけど、なんか女子が舌打ちをしているというか(笑)練習終わった後、女子に呼び出されて、元気よく歌ってたんで褒められるのかなって思ってたら、「ちょっとマジで歌わないでくれる?」って。

全員:(笑)

大吉:本番は絶対に声を出さない、っていうことをそこで固く約束させられて(笑)

引用元:『アメトーーク 秋のゴールデン3時間SP』2010年10月7日放送回

イケてない性への目覚め

大吉:友達に、「あそこをずっといじってたら気持ちいいだろ?」と。

全員:(笑)

大吉:その向こう側、いつか「やめなきゃいけない」って時が来ると思うけど、それを乗り越えると、あそこから白いのりが出るよ、と。

全員:(笑)

大吉:なんだろう、と思って。なんも知らなかったんで。

宮迫:当時はね。

大吉:で、やってみたんですよ。たしかに気持ちいいし、やめたくなるタイミングもあるんですけど、そこを越えろって言われてるから、一生懸命頑張って乗り越えてみたら、聞いてたのは「白いのり」だったんですけど、僕はなんか透明なのりが出て。あれ? と思って。僕のだけなんかスティックのりが出たみたいな(笑)

川島:わかります、わかります(笑)

中田:新しいタイプの(笑)

大吉:友達に言いに行って。昨日言ってたのりってどっち? スティックタイプ? それともツボみたいなやつのタイプ? って。ずっと訊いてたら、そいつが「意味がわからん!」って(笑)

引用元:『アメトーーク 秋のゴールデン3時間SP』2010年10月7日放送回

あの頃の自分へメッセージ その3

大吉:捕虜。相変らずツイてませんか? 買ったボールペン、すぐに壊れるでしょ。でもね、大人になったらそのツイてなさで、あなたは仕事が増えます。東京でもちょっとだけ活躍できます。でも油断しないでください。東京で念願のディズニーランドなんかにもいけるようになりますが、今のところ7回行って6回パレードが悪天候で中止です(笑)

蛍原:ええーっ(笑)さすがやねえ。

引用元:『アメトーーク 秋のゴールデン3時間SP』2010年10月7日放送回

高校でもイケてない

『アメトーーク 中学の時イケてないグループに属してた芸人~高校編~』に大吉が出演。「高校を入学を機に、イケてない自分から脱出作戦」のテーマで話す。

大吉:中学の時、なんであんな不幸なことになったのか考えたところですね、やっぱり運動部に入ってしまったからなんですよ。バスケ部でずっと補欠だったから、高校ではやめようと。でも当時はなんて言うんでしょう、個人情報の扱いが杜撰だったんでしょうか、中学のときの部活歴がもうバレてるんですよ。

蛍原:あー。

大吉:入学2、3日後にもう上の人たちが来て、「バスケ部やっとったらしいね」みたいな感じで。で、僕中学のバスケ部を引退して、10cm身長が伸びてたので、結構「スーパールーキー現る!」みたいな感じだったんですよ。「僕、下手くそなんでダメだと思いますよ」って言っても「いや、そんだけ身長があって、3年間もあの強豪校でやってたんなら」みたいな感じでずっと口説かれて。結構僕もちょっとその気になって。「じゃあ、はい、まあ、力になれるなら」って入っちゃったんですよ。

宮迫:入ってもうたんや。

大吉:で、先輩からパス受けたときに、あんまり捕れなくて、先輩が「あれ?」みたいな感じで。「あの強豪校の、古賀中のバスケ部だよね?」「あの僕、身長伸びたんです…」て言ったときに、その先輩に「あっ、おまえ古賀中の捕虜か!?」って言われたんですよ(笑)

宮迫:うわっ、バレた(笑)

大吉:そこでわかったんです、自分のあだ名が。強豪校にずっと補欠でいて、いつまでも辞めないから、あいつは辞めないのではなくなにか辞められない事情があるのではないか。あいつは囚われてるんではないか、っていうことで僕、「捕虜」って呼ばれてたんですよ。

宮迫:あだ名がね(笑)

大吉:このエピソードがちゃんとしたお金を生むまでに、それから20年かかりました(笑)

蛍原:かかったねえ(笑)

引用元:『アメトーーク 秋の3時間SP』2015年10月2日放送回

真面目な高校

大吉:すごい真面目な高校で、厳しくて。高校の文化祭って模擬店とか、人気者はバンドやったりとか。そういうのイメージして行ったんですけど、本気の文化祭なんですよ。

宮迫:本気の文化祭?

大吉:本気の書道を見せられたりとか。本気の演奏を聴かされたりとか。全然面白くないんですよ。

全員:(笑)

大吉:体育祭は体育祭であるんですけど、僕が1年のときに、3年生の応援団みたいな人たちと先生がめっちゃ揉めて。「このままじゃ中止だ!」みたいになったんですね。何で揉めてるんだろうと思って訊きに行ったら、応援合戦で、青組とか白組とか4ブロックあって、相手チームの色の模造紙を応援団長が破ると。先生は「そんなことはさせない」って言って、めっちゃ揉めてんすよ。

全員:(笑)

大吉:先生も応援団長もちょっと涙浮かべて言い合いとかして、すごい青春ドラマのワンシーンみたいなんですけど、結局は模造紙を破るかどうかなんですよ。カッコ悪すぎませんか?(笑)

宮迫:しょうもなすぎるよな(笑)

大吉:「先生、クソくらえだ!」みたいなこと言ってるんですけど、模造紙を破るかどうかってことなんですよ(笑)

引用元:『アメトーーク 秋の3時間SP』2015年10月2日放送回

カゴにボールを入れたからって

大吉:バスケ部なんですけど、1年で入りまして、2年の頭に入ってきた初心者に抜かれるっていう、まあまあわかってた結末が訪れたんですけど。別にいいんですよ、バスケなんか上手くならなくて。前から言ってますけど、カゴに入れて2点もらえるからなんだ? と。「この線の向こうから入れたら3点」なんて、僕いらないですよ、人生で。

全員:(笑)

大吉:ただ、マネージャーのことを僕、3年間好きだったんですけど、でも届かないんですよ。同級生のバスケ部のカッコいいやつと付き合ってるから。

宮迫:あー。

大吉:でもせめて、触ってほしい。マネージャーなんで、ケガした部員にはテーピング巻いてくれるんですよ。それしかないんです、その子と触れるチャンスは。でも3年間ぶっちぎりで補欠なんで、ケガをする理由がないんです。

全員:(笑)

大吉:ケガのしようがないんです。そもそも、なんでカゴにボールを入れたから2点もらえるんだっていうのがありますから。

宮迫:それはスポーツやから(笑)

引用元:『アメトーーク 秋の3時間SP』2015年10月2日放送回