レジェンド芸人たちが語る松本人志【内村・紳助・さんま・志村けん・とんねるず】

面白い若手女芸人おすすめ5選!ゆりやん、尼神に続いてブレイクする女性たち!

ブルゾンちえみ、ゆりやんレトリィバア、ガンバレルーヤ、尼神インター、にゃんこスターのアンゴラ村長、平野ノラと、近年ブレイクした芸人には女性の割合がかなり高い印象です。それだけ女性芸人への注目度も高く、需要があるということなのでしょう。

個性豊かな女性芸人たちのなかから、とにかく面白いのだからいつかはきっとブレイクするに違いない、と思う女性芸人5組をオススメしたいと思います。

Aマッソ

2010年結成 ワタナベエンターテインメント所属

ネタ作りとツッコミ担当の加納と、ボケの村上のコンビの漫才師で、どちらも大阪出身です。

女性芸人にありがちな、「ブス」「ぽっちゃり」等の身体的特徴をネタにしたり、女性らしいあるあるネタには手をつけず、ツッコミの新鮮なワードセンスとキツい関西弁を特徴にしたクオリティの高い漫才で勝負している本格派コンビです。

『M-1グランプリ』で史上初めて女性コンビが優勝するとしたら、このAマッソではないかと思っています。

そのネタの面白さや、メディアへの露出の増え方、その勢いからしても、女性芸人としてネクストブレイクのトップを独走していると思えるAマッソですが、意外にも加納は現在の状況に悩んでいるようで、『ゴッドタン』に〈腐りかけている若手芸人〉として出演していました。

見た目が普通過ぎること、でも無理してキャラをつけずに面白さだけで売れたい、なのに面白さよりも女性としてのリアクションやプライベートの恋愛事情などの暴露を番組で求められるなど、自分がしたいことと求められることとのギャップに悩んでもいるようです。

純粋にお笑いだけで勝負したいという熱い気持ちが伝わってきて、絶対に売れて欲しいなとあらためて思いました。

加納は大喜利も得意だということなので、いつか『IPPONグランプリ』での雄姿も見てみたいですね。

お薦めネタは「人生で一番楽しかったこと」「合コン」「ゲーム」などなど。

レギュラー出演中:『バクモン学園』(テレビ朝日)、『ニュース生オオギリ』

Dr.ハインリッヒ

2004年結成 よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属

彩と幸の双子姉妹によるコンビ。ネタの途中でツッコミとボケが入れ替わる、笑い飯のようなスタイルのネタが多い印象です。

双子でしかも女性という意味では、そのカテゴリーがかなりめずらしい芸人だと思いますが、双子をネタにすることは一切なく、また女をネタにすることもなく、彼女たちにも「キャラじゃなく純粋に面白さだけで勝負したい」という、Aマッソと同様の男気(?)を感じます。

突拍子もない設定や、まったく先が読めない展開が面白い、攻めたネタの印象が強いです。

独特の口調とゆっくりしたテンポで、ときどきお笑いらしからぬ難解なワードを挟んだり、シュールというか、ずっとヘンなことを言ってるので、たぶん好き嫌いがはっきりわかれるでしょうし、同じネタでも劇場や番組によっては、大ウケするときもあれば大スベりするときもあるだろうなあと想像します。

あのダウンタウンが司会を務めた寄席『よしもとゴールデンアワー』に出演した時は、ダウンタウンに面白いと言ってもらいたいという理由のみで、寄席でウケるのは難しいネタを選んだそうです。

終わったあと舞台袖で、本当に松本人志から「面白かった。笑てもうたわ」と声をかけられ、感極まって涙を流した、という逸話を彩が自身のブログに書いていました。「今まで生きてきた中で一番嬉しい日でした」と記しています。

芸歴では和牛やかまいたちの1年後輩に当たるNSC27期生なので、そろそろ売れる順番も来ているのではないかなと期待しています。お薦めネタは「独特の舞」「ご本人登場」「画期的な結論」などなど。

吉住

2014年より活動。プロダクション人力舎所属

元々はムテンカナンバーという女性コンビで活動していましたが、2016年に解散し、現在はピン芸人として活動しています。

彼女が一気に注目を浴びたのも、2018年元旦の『ぐるナイ おもしろ荘』でした。

ダンボールでできた「たっちゃん」に娘がのめり込んで父親が家出するという、ショッキングで薄気味悪いネタがとても面白かったです。

最近はこういうダークなネタが流行っているということもありますので、ぜひもっともっと心がザワザワするようなダークネタを量産してほしいなと思います。

お薦めネタは、「たっちゃん」「依存症」など。

ゆーびーむ☆

2015年より活動。マセキ芸能社所属

元は「LA・セレ部」というコンビで活動していましたが、2011年に解散し、現在は金髪と派手なピンクの衣装の、ギャル風ピン芸人として活動しています。

ネタはフリップ芸が多く、ダンスミュージックに乗りながらテンション高めで、ギャル語でいかにも雑にネタを進め、アドリブ風に途中で急に「ちょっと待って。一回待って。…この曲良くな~い!?」という決め台詞で爆笑を誘います。

2017年夏の『あらびき団SP』で見て以来、「この曲良くな~い!?」が流行語大賞にノミネートされると確信していましたが、どういうわけか流行らず、ゆーびーむも全然売れませんでした。不思議です。

プライベートのエピソードでは、飲み屋でたまたま隣にいた落ち込んでいる男性を得意のハイテンションで元気づけたら、お礼にガチで3億円入っているキャッシュカードを貰ったというぶっ飛んだ実話もTVで披露していました(怖くなって返したそうですが)。

その見た目やネタのバカっぽさにも関わらず、実は中国語、アラビア語、韓国語を勉強し、宅地建物取引士の資格も持っている才女でもあります。

そのギャップがありすぎる才覚で、今後ギャル芸をどこまで拡げて行ってくれるのか、楽しみでもあります。

お薦めネタは、「あいだみつを」「トランプ大統領」など。

バターぬりえ

2013年から活動。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属

1年目で『あらびき団 あら-1グランプリ2013』に出場し、バカっぽい女子高生を演じた神ネタ「つけま」で見事優勝し、初代あら-1王者となりました。

レフト東野が優勝者会見で「われわれは『あらびき団』創世期から、このバターぬりえを待っていたのかもしれません」と語ったように、その彗星のごとく現れたあらびき芸の天才には、誰もが度肝を抜かれました。そしてその受賞から2か月後に自ら、実はあの村上ショージの実の娘であることをカミングアウトして、お笑い界を騒然とさせました。

『あら-1グランプリ』出演時にはMCの東野・藤井はおろか、スタッフもまったくその事実を知らなかったということで、親の七光りを隠して出場し、実力で優勝を勝ち取ったという感動秘話も生まれました。

それにしてもその芸風は、さすがサラブレットと納得させられました。2017年年末の『あら-1グランプリ』では、「スーパー読者モデル・トゥルリラちゃん」のキャラで、さらに凄まじいモンスターに成長して還ってきました。

NSC35期生で同期のゆりやんレトリィバァが『THE W』の初代チャンピオンとなりましたが、このバターぬりえは現在ゆりやんを超えられる唯一のモンスターではないか、もしかすると『THE W』第2代チャンピオンになるのではないかと、密かに期待しています。

お薦めネタは、「トゥルリラちゃん」「つけま」など。