ブラックマヨネーズといえばM-1グランプリ2005年のチャンピオン。漫才だけでなくトーク、ケンカネタ、吉田の偏見に満ちた面白い発想や小杉の冴え渡るツッコミが魅力の関西中堅ナンバーワン芸人です。
そんなブラマヨは『アメトーーク』の人気企画「相方どうかしてるぜ芸人」に3回すべてメイン出演しました。
考えすぎてどうかしている吉田の正論なのか屁理屈なのかよくわからない言い分と、そう言う自分も意外とどうかしている小杉の、くだらないけど面白いエピソードや罵り合いを抜粋して書き起こしました。
『相方どうかしてるぜ芸人』第1弾(2010年)
小杉:まあ、いろいろ言わしてもらってる中でも、タクシー一緒に乗ってるときに後ろのこんもりしてるところに僕が足置いてたら、ある日突然「誰の許可をもらってこんもりに足置いてんねん」て言いだしたり。ファミレスのドアをこいつが開けてるときにサッと入っていったら「なんでおれだけドア開けるカロリー使わなあかんねん」て言いだしたり。そういう細かいことを僕に言うくせに、いざ自分が何かするときは雑でしょうがないんですよ。
宮迫:そうなん。
小杉:たとえば、漁船に乗って、釣ったところで魚をさばいて食べるっていう仕事があったんですけど、ま、ふつうに「おいしい」でいいじゃないですか。皿に盛りよったお父さんの前で,「僕はハンバーグのほうが好きですわ」って言ったんですよ。
全員:ええーっ。
小杉:お父さんもグーッなるし、スタッフもシーンとなって、漁船のポンポンポンポンて音が聞こえてきて(笑)
蛍原:最悪やん。
吉田:ほんまにコンビ組んですぐの仕事のロケやったんすよ。で、売れてる人って、媚びたコメントせえへんな、正直に話してるなっていうのを感じて、よっしゃ明日は勝負やいうて、正直に「ハンバーグのほうがおいしい」って言うてみたんですけど。
全員:(笑)
吉田:それはもう船乗りの方に、迷惑かけたなと。
小杉:船乗りってなんやねん(笑)
吉田:でもそのチャレンジ精神があっての、今なんで。
小杉:それとね、出番の合間とかにね、ご飯食べに行こうと思って外出たら、なんかね美容室の前にボーッと立ってるんですよ、こいつ。なにしてんのかなと思ったら、フラーって入っていくんですよ。うわ入っていった、って思って。行ったことのない美容室まる出しなんすよね。ほんできっちり散髪失敗して帰って来るんですよ。
吉田:そら飛び込みでも入らんと、今後美容室を始めようとしてる人たちが見てたらやる気無くすよ。お客さん増えへんやんけ。行きつけしか行ったらあかんて言ったら。おまえみたいなやつがおるから日本の経済が悪なっていってんねん。
小杉:なんで日本の不況おれのせいにされなあかんねん。
蛍原:ハハハハハハ。
いちいち考えすぎる吉田
小杉:いちいち考えすぎるから、無茶苦茶なんすよ。東京に引っ越して家借りるときに、「おれの彼女は横浜から来るはずや」って仮定で。いないんですよそんな彼女。
宮迫:は? 横浜から来るはずや?
小杉:OLやから、車で来るはずやと。じゃあおれの家にガレージが無かったらあかんていうて、こいつ車持ってへんのに、ガレージ込みで家借りてるんですよ。
吉田:その近くに女性が、たぶん住んでないんですよ、僕の住んでるところって。ファミリーが住んでるところやから。
宮迫:いやいやそんなことない、絶対女性は住んでますよ(笑)
小杉:こいつ三田に住んでるんですけど、そこにはひとり暮らしの女の子はいーひんて決めつけて。
宮迫:三田は絶対いますよ。
吉田:OLの方たちって月だいたい給料16~7万じゃないですか。もっと安いかもわかんないですけど。ちょっと家賃がまあまあ高いんですよ、あの辺。
宮迫:まあまあ、そやな。
吉田:で、その辺に住んでる人限定ってしてしまうとちょっと選択肢が少なすぎるから、僕のデータでは横浜ぐらいに住んでて、軽自動車乗ってる女の子が多いぞというのが、関東に対する僕のデータやったんすよ。いつでも来れるように駐車場だけあったほうがいいじゃないすか。
小杉:2年間ずっと駐車場だけ借りてるんすよ。最近やっと解約したんですけど。
宮迫:めっちゃムダやな。
吉田:最後のほう、全然見たことない自転車がいっぱい停まりだして。
全員:(笑)
小杉:ほんで今度、「彼女が出来たら犬を飼うはずや」って言いだして。
蛍原:ええっ。
小杉:彼女が犬を飼ってても連れてこれるように、ペットOKのマンションを探したんですよ、ようやく。ほんでまだ彼女もできず、犬とかも来る前に、あるロケ行って血液検査したら、犬アレルギーやったんですよ(笑)
吉田:窓開けたらしんどなってくるんですよ。周りのペットの菌が入って来るから。
蛍原:アハハハハハハ。
ナメられない対策
小杉:吉田はオートロックじゃないマンションに住んでた時に、変な人が来たり、遊んだ女の子の彼氏が乗り込んで来たりしたら怖いからっていうんで、こいつ吉田敬っていうんですけど、あまりにも簡単な名前で、おれの名前じゃなめられるって言って、「吉田一八」って表札に書いてるんですよ。
全員:(笑)
小杉:それはもう、意味がわかれへんし(笑)郵便物は届かへんし(笑)
吉田:いろいろあって「吉田一八」に落ち着いたんですけど、「鬼塚」って貼ってた時期もあったんですよ。
全員:(笑)
吉田:でもホンマの鬼塚を狙ってるやつが家来たら困ると思って。
蛍原:鬼塚って別にみんな悪くないよ(笑)
吉田:なんかちょっと強そうじゃないですか(笑)
小杉:イタズラ電話とかもかかって来るじゃないですか。どうしたら撃退できるかもずっと考えとって。「おい、なめてんのかコラ! 何回も掛けてきやがって、おまえイタ電掛けてきたらどうなるかわかっとんのか、聞いとけ!」言うて、台所に行って、まな板の上に携帯置いて、きゅうり出してきて、「こうなるんじゃー!」ってトントントントントンって切る音を聞かせるんですよ(笑)
全員:(笑)
吉田:いや、きゅうり違う、ソーセージや。
小杉:どっちでもええわ(笑)
吉田:きゅうりはあまりにもシャキシャキいうんで、なんのことかわからない。
蛍原:そういう問題やないねん、べつに(笑)
『相方どうかしてるぜ芸人』第2弾(2013年)
小杉:コンビでいろんなルールってあると思うんですけども、地方に仕事行くときって、キャリーバッグみたいなのみんなゴロゴロしていくじゃないですか。
蛍原:持ってく、持ってく。
小杉:それを使うことを、禁止やって言うんですよ。
宮迫:ええっ!?
小杉:「なんでや?」って訊いたら、コロコロで荷物運ぶようになったら人間なんて老化の始まりやって言うんですよ。だから荷物は全部手で持たなあかんて言うて。たまに大阪とかで仕事すると3泊4泊することもあるんですよ。だから普通のカバンじゃ収まらへんから、僕らビニールの巾着みたいなんを2~3袋肩から下げて、家なくなった人みたいに歩いてんすよ。
宮迫:絶対コロコロでしょ。
吉田:幅とるじゃないですか。1人やのに、2人分ぐらいのスペースになってしまいませんか?
蛍原:うーん、まあ。
吉田:そんなに日本広ないぞと思うんですよね。
宮迫:ええっ!?(笑)どういう規模で考えてんの(笑)
吉田:ほんまは2人歩けるスペースを、1人が2人分使うたら、東京なんか特に狭いのに、それやったらもっと細長ーい国に住めよ、おまえ。
小杉:なんでキャリーバッグのために細長い国に住まなあかんのや(笑)
吉田:みんながみんなコロコロ使うたらだれか日本からはみ出ますよ、そら。
小杉:なんで場所と人間がちょうど中のちょうどやねん(笑)
全員:(笑)
宮迫:ムチャクチャやん(笑)
小杉:こいつがそれすんのはええけど、おれぐらい持たせてくれよ、っていうことなんですよ。
蛍原:ホンマや、小杉はええやん。
吉田:運動不足なんですよ、やっぱり。僕もそうですし、小杉も、見てて。痩せもせず、ブクブク太ってんのに楽しようとばっかりするから、だから、コロコロ使ってもええけど、楽屋で腕立て30回やれよ、っていうことなんですよ。
小杉:なんでやねん! なんでおれコロコロ使うたびに楽屋で腕立てやらなあかんねん。おかしいでしょ。
吉田:でも運動不足…
小杉:だからキックボクシング行ってるやんけ! 恵比寿のキックボクシング。痩せなかん思って。
蛍原:行ってんの。
小杉:行ってます、みんなに太った言われるから。
吉田:行ってる言うても。…どれくらい行ってんの?
小杉:5週に1回ですよ。
全員:(笑)
蛍原:よけい体に悪いですよ(笑)
ヘンな隠語を作る吉田とコスが好きすぎる小杉
小杉:変な名前をすぐ付けるんですよ。マネージャーとかにコーヒー買ってきてもらうときとかにね、「微糖」って頼まんと、「B.T.頼むわ」とか言うんですよ。
吉田:なんであかんねん。
小杉:内藤っていうマネージャーがいるんですけど、その内藤のことを、最初「内やん」て呼んでて、最終的にいま「Nやん」て呼んでるんですよ。
全員:(笑)
小杉:本番前にすぐこいつウ〇コ行くんですけど、ウ〇コ行くことを「アタックしてくる」って言うんですよ。
全員:(笑)
吉田:隠語やないかい。
宮迫:「ウ〇コ行ってくる」って言えばええやん(笑)
吉田:それは汚いじゃないですか。
小杉:「ウ〇コ行ってくる」って言えよ、1回頭の中で変換するのがめんどくさいねん。
吉田:今にもタレそうなんじゃないんですよ、出るか出えへんかわからん、そのチャレンジも含めて「アタック」と言うてんですよ。それぐらいええやないか!
全員:(笑)
吉田:名前で言うたら、こいつも変なこだわりあるんですよ。
宮迫:ほう。なに?
吉田:「コスギ」じゃないですか。自分の、「コス」の部分が好きすぎるんですよ、こいつ。
蛍原:どういうこと??
宮迫:コスの部分??
吉田:コンビ組みたての時とか、野球ゲーム一緒にしてたんですけど、自分でつくった選手をチームに入れれるじゃないすか。
小杉:一から選手つくれるやつです。
吉田:こいつのつくったピッチャー出てきたんすけど。「コスビッシュ」っていうんですよ。
全員:(笑)
小杉:ダルビッシュみたいな凄いいいピッチャー出来たんですよ。
吉田:ダサすぎませんか(笑)バッターも、「コスロー」っていうの出てきたんすよ。
全員:(爆笑)
宮迫:絶対ヒット出えへんやん(笑)コスるだけやで(笑)
小杉:能力はイチロー並みなんですよ! でもイチローじゃなくておれが作ったやつですから「コスロー」じゃないですか。
全員:(笑)
宮迫:「コス」好きすぎるな(笑)
蛍原:ちょっと腹立つな、それ(笑)
細かすぎる争い
小杉:僕が結婚した時に、吉田に婚姻届けの保証人になってもらったんですよ。で、吉田の時も「小杉、書いてくれるか?」って言われて書いたんですけど、僕がちゃんと実印で押して渡したのに、僕の実印の「杉」の部分がデカすぎるってバカにしてきよるんですよ。
宮迫:は?(笑)
小杉:こんなめでたい紙面の、僕の実印の「杉」をバカにしてくるなんてあります?
蛍原:実印をバカにしてんの(笑)
吉田:なんか主張がすごくて、婚姻届けの中でおまえが一番目立ってどないすんねん、みたいな(笑)
蛍原:頼んだんやろ?
吉田:頼んだんですけど、そこまで「頼まれた!」みたいな感じでやらんでも(笑)
小杉:おかしいでしょ! 「杉」がデカいとか言われて、ましてやこんな「吉田」みたいなね、カドだらけの名前のやつに言われて。
全員:(笑)
吉田:おまえもちょっと押した後で目で合図送ってきてたやろ。「杉デカいけど文句あんのか」みたいな。
小杉:言うてるか! 言うてるわけないやろ、そんなん。いやデカいにしても、それを言うてきます?
吉田:杉デカいなこいつ、と心の中でずっと思いながらおれはおまえより上に立ってていいのけ?
小杉:はあ!? なんでそれが上やねん! なんも下と思てへんで! おまえもカドだらけやんけ、ダサいのう!
全員:(笑)
吉田:そこまで「だらけ」言うほどではないやろ。カド多いのは認めるわ、でも「だらけ」っていうところで謝れ!
蛍原:もうええやん、そこは(笑)
宮迫:「宮迫」もカド多いで。
吉田:そや、宮迫さんなんかおれよりカド多いで。
小杉:シンニョウの渋さがあるじゃないですか。
宮迫:シンニョウの渋さ??
小杉:おまえはシンニョウ的なワビサビがないねん。カドだらけやねん。おまえは量販店のダサさがあるわ。大量生産のダサさがあるねん!
ネコ
吉田:こいつ便秘で、たまに出るのがめちゃくちゃデカいんですよ。
宮迫:なんで知ってんの?
吉田:こいつが、見せよるんですよ!
観客:ヒぇー。(悲鳴)
蛍原:ええっ。
吉田:和式便所とかで出たときは、形が残ってるじゃないですか。「おい、ちょっと見に来てくれ!」「嫌や!」言うてんのに無理矢理引っ張ってって見せて、ならホンマに、ネコ1匹。
全員:(笑)
吉田:ほんでおれが「早よ流してくれ!」って流すじゃないですか、全然流れないんですよ! ネコがシャワー浴びてる感じで。
全員:(笑)
吉田:あの何十年と便器作ったTOTOが計算でけへん「大」出してるんですよ。
『相方どうかしてるぜ芸人』第3弾(2017年)
小杉:デキモノが結構出来やすい体質なんですよ、吉田さんて。
宮迫:そう言ってましたね。
小杉:一回お尻に出来たんですよ。それが潰れたみたいなんですよ。そんでガーゼを貼ってて、消毒しなあかんから。そのガーゼの取り替え方が、兵士が戦場で弾を食らって、傷つきながらもガーゼ替えるみたいに、めっちゃカッコつけて替えるんですよ。
宮迫:映画のワンシーンみたいにな(笑)
小杉:よく脇腹に弾当たって自分で止血するみたいのあるじゃないですか。その感じで、ケツぷりーん出して、ガーゼを口で切って、「ああーーっ!!」って貼るんですよ。
全員:(笑)
吉田:弾で傷ついたんか、できもんが出来て傷ついたんか、原因・過程は違うけど痛さは同じですからね。内側から撃たれてるようなもんや。
全員:(笑)
小杉:そんなカッコいい感じで替えられたら(笑)
宮迫:見せられる必要はないわな。
吉田:手伝ってくれたらいいじゃないですか。
蛍原:手伝う?
吉田:なんでおまえは敵国の兵士みたいな感じでおれを見てるの?
小杉:違うんですよ、1回ね、僕が痔の手術してガーゼ貼り替えるときに手伝ってもらったんですよ。
吉田:手伝ったんですよ。
蛍原:手伝ってるやん、吉田は。
小杉:「カッコよくしといたったぜ」って言うから写真撮ってみたら、ガーゼのテープを「Z」で貼りよるんですよ、コイツ。いらんことせんでええねん、おまえ!
吉田:せめてカッコいいほうがいいじゃないですか。カッコええアルファベットってまあZやろ思て。
小杉:なんでZやねん(笑)
拡大するオリジナル隠語
小杉:あの、喋る言葉がもうどうかしてるんですけど、前に言ったのは、マネージャーに微糖の缶コーヒーを頼むときに「B.T.頼むわ」って言いだして。ほんでウ〇コすることを「アタックするわ」って言いだして。ほんで内藤マネージャーのことを「Nやん」って呼んでたんですよ、ずっと。それが今はもうむちゃくちゃ拡がってて。
宮迫:どういうこと、どういうこと。
小杉:今、衣装さんが林田ちゃんていう子で、衣装着替えるときに「ダハヤシちゃん、ガキえるわ」って言うんですよ。
宮迫:なになになに?
小杉:それ「林田ちゃん、着替えるわ」って言ってるつもりなんですけど。朝みそ汁頼む時も「シルミソ頼むわ」って言うて。
吉田:もう43歳ですから、なんていうか普通にしゃべるのがもう飽きてきたっていうか。
小杉:飽きるってなんやねん(笑)
宮迫:43で(笑)
吉田:たぶんふつうのお仕事に比べて「着替えるわ」って言う回数が多くて。
宮迫:まあ、たしかに。
吉田:もう「着替えるわ」何回言うねんおれ、と思って。ちょっとまあ飽きてきて「ガキえるわ」って。
小杉:ほんで、渡邉マネージャーは「渡邉マネージャー」って普通に呼んでるんですよ。
吉田:こいつが「Nやん」とか「アタック」とか言ったら、前ここで「あれはやめろ」って言うから。おれもほんとは「ワタナB」って言いたいよ。
小杉:ワタナBなん!?(笑)
吉田:でもそれを使うとまた言うから、おれはちょっと抑えめにしてるのに。
小杉もどうかしてるぜ
吉田:もうね、おれうんざりなんですよ、こいつには。僕より優れた人間と思ってるんですよ。
宮迫:(笑)
小杉:はあ?
吉田:前も居酒屋さんにロケ行って、ほな女の子の店員さんに「ブラマヨどっちがタイプ?」って訊くんですよ、こいつ。
宮迫:小杉が。ほう。
吉田:自信があるんですよ。今よりもっと細かったし。
蛍原:ああ、昔な。
吉田:はい。その女の店員さんが、「吉田さん」って言ったんですよ。
宮迫:おお。
吉田:そやのにこいつ「よっしゃー!」って言うて。要は「小杉さん」て言われると決め打ちしてるから、「吉田さん」言われて「よっしゃー!」言うて、ちょっと経ってから気づいて、「なんでやー! なんで吉田やねん!」て。完全に上から見てるんですよ。
小杉:上からじゃないですよ(笑)
吉田:ある番組でアンケートがあって、「今度生まれ変わるなら、ハゲかブツブツどっちがいいですか?」っていう質問があって、僕はお互いがお互いに生まれ変われば幸せやなと思って「ハゲ」って書いて、こいつのアンケート見たら、こいつも「ハゲ」って書いてるんですよ。めちゃくちゃ怖かったですよ。
小杉:いや、なんで怖いねん(笑)
吉田:こいつ一段上からブツブツをイジっとったんや!
小杉:自分のコンプレックスも自分で自信持ってると思って、こいつも「ブツブツ」って書くと思ったんですよ、おれは。
宮迫:でも、自分の方がたぶんモテるとは思ってんのやろ?
小杉:………………いや。
宮迫:なんやねんその顔(笑)駄菓子パクって捕まったガキか(笑)
小杉:だれが駄菓子捕まったパクなんですか。捕まったパクってなんや!
全員:(笑)
吉田:もう二股グセというのか、大食い番組の司会を僕らやってて、小杉も毎週食べてたんですよ。その仕事毎週やってたのに、お昼の番組で、小杉を中心としたダイエット企画。
川島:やってましたね。
吉田:絶対断るやろと思ってたら、「やってみようか」言うて。こいつ大食い番組やりながら、ダイエット番組やってるんですよ。
全員:(笑)
蛍原:ムリ、ムリ(笑)
宮迫:絶対ムリやわ(笑)
ウ〇コ話
小杉:吉田が「あーウ〇コしたい」って言うてたんで楽屋で、マネージャーが「じゃ行って来たら?」みたいな。ほんなら、「まだ五分咲きやねん」みたいな。ほんで行って、出ーへんくて帰ってきたら、「あかん、七分咲きやったわ」とか言うて。そのウ〇コを花で例えたりするのが、どうかしてると思うんですよ、ほんとに。
吉田:「8割ウ〇コしたいねん」って言うより、「今八分咲きやわ」のほうが粋じゃない。
小杉:粋ってなに!?
吉田:「大」に関してやったら、こいつのほうがヤバいと思うんですよ。こいつふだん便秘なので、僕らってだんだん四分咲き、六分咲き、八分咲きになってトイレ行くじゃないですか。
宮迫:まあまあ、そやな。
吉田:こいつ、急なんですよいつも。楽屋でもバッて立ち上がって、「ヤバいヤバいヤバい」って言うて、「急がな急がな、でもこれ屁えかウ〇コかわからん、うーん、プープープーって屁えこきながら行くんですけど、ヤバいですよ。ウ〇コやったらたれてたんですよ。
宮迫:どうすんねん、ウ〇コやったら(笑)
小杉:それで言うたらウ〇コたれてるのこいつの方ですからね! 一回フジテレビで、楽屋行ったら、洗面所でジーパンジャブジャブ洗ってるんですよ。「どないしたん?」って訊いたら「品川駅でウ〇コたれた」って言うて。
観客:ヒェー(ドン引き)
小杉:ジーパンに染みるぐらいウ〇コたれます?
宮迫:マジか。
小杉:ウ〇コたれてるのおまえの方やないかい!
吉田:なんなんおまえ(笑)ちょっと待ってください、こんな報告はプロとしてどうなんですか!?
全員:(笑)
麒麟川島:笑いがない(笑)
ノンスタ石田:もうちょっと面白く(笑)
宮迫:今の報告でお客さん引かしただけやから(笑)吉田赤っ恥やないか(笑)
小杉:以上です!(笑)
宮迫:ジーパンに染むほどってよっぽどやな。
吉田:新幹線に大阪から乗って、もうだいぶヤバかったんですけど、新横浜でいっぱいで、あヤバいなこれ、ほな品川の駅でやろうと思ったんですよ。品川の駅の便所もいっぱいで。「あっ、ビルに1個あった」って思って、ビルもいっぱいやったときに「ああもうヤバいな」って思って。で、階段の下にパチンコ屋さんあったんで、「あそこまでもってくれよ」て思たらもう、階段下りてるあいだ、全段たれて。
全員:(爆笑)
宮迫:全段!? 階段全段!?
ノンスタ井上:けっこうあるで、あれ(笑)
川島:ミュージックステーションの倍ぐらいありますよ、あれ(笑)かなり長いですよ。
宮迫:そら染むな(笑)
吉田:だからパチンコ屋さんのトイレ着いたときには、もうなにも出なかったです(笑)
全員:(笑)
コスが好きすぎる小杉
蛍原:前回吉田が、小杉は「コス」が好きすぎるって。
小杉:「コス」好きなのは別にいいじゃないですか(笑)
吉田:TV見てても「コストコがこんなキャンペーンやってます」みたいなニュースは、なんかニヤニヤして見てます。
川島:「コス」が好きなん?
小杉:「小杉竜一」の名前で言うたら、「コス」がいちばん好きなんです。
宮迫:「コス」がいちばん好き? 「ココス」とか言うたらゾクゾクするの?
小杉:はい。ほとんどコスやん、て。
宮迫:「ほとんどコスやん」て思うの(笑)
川島:コスメティックは。
小杉:あ、コスメティックもほぼおれのもんやなっていうのもありますし。
宮迫:コスタリカは。
小杉:コスタリカはおれの国やと思ってます。
全員:(笑)
吉田:アイコス。
小杉:アイコスもおれが考えたと思ってます。
宮迫:コスモスは。
小杉:コスモスもおれの花です。
吉田:引っコス人とかは。
小杉:おれのことです。
全員:(笑)
宮迫:「おれのこと」?(笑)
小杉:「引っ越す」はたまらないです。
宮迫:ウ〇コする、は。
小杉:(笑)……「ウ〇コする」は砕きすぎです。それはコスを砕きすぎです(笑)
Twitterもどうかしてる
小杉:吉田がTwitterやってるんですけど、そのTwitterが、もうどうかしてるんですよ。(ある日の投稿)「めちゃめちゃ眠いけど寝たくはない。まったく腹減ってないけど牛丼食いたい。バラバラになりそうだから、俺が飛び散らないように一旦抱きしめてくれ。但し、あまり強く抱き締めるな。お前の団子にされたくはない。」っていう。
観客:ヒぇ~(ドン引き)
吉田:まあこれは夜中、泥酔して僕はやらせてもらうんですけど、たぶん寂しい気持ちで、だれかに抱き締めてほしかったんですよね。
宮迫:さっき(ノンスタ)井上のこといろいろ言ってたけど、「いいね」336はめちゃくちゃ少ないな。
全員:(笑)
蛍原:井上より全然少ないよ(笑)
川島:井上は1万8千あったのが、事故起こした後で、1,805でしたからね。
吉田:井上の1,805が「少なっ」ってなってるとき、おれちょっと考えられなかったですね。
全員:(笑)
吉田:おれだけ「そうか?」って言ってましたけどね(笑)すごいけどなあって。
宮迫:(笑)
小杉:もう1個あるんですけど。「あいつの羽ばたき方をダサいと言うなら、お前も巣から飛び立ってみろよBaby。あいつの飛び方は間違ってるとかいつまで巣の中で独り言を言うのかBaby。羽ばたけBaby! その時一人で空は舞えないことに気づく。だって俺達は、鳥じゃないから。では、good night。」
宮迫:で、「いいね」が?
蛍原:222(笑)
宮迫:減ってますね(笑)
川島:下回りましたね(笑)
宮迫:全国ネットのテレビ出てらっしゃいますよね?
吉田:結構もう長いこと出させてもらってますよ。
宮迫:そうですよね。レギュラーも長いことやられてますよね。
吉田:だから1回Twitter社に調べてほしいんですけど、たぶんおれの携帯から電波ちゃんと出てないんですよ。
全員:(笑)
小杉:吉田のフォロワー90万人いるんです。
宮迫:えっ、90万人いて!?
蛍原:ええっ!? それおかしいわ。
吉田:そうなんですよ。だから、電波がうまく飛んでないんですよ。みんなの携帯に行ってないと思う。
引用元:『アメトーーク 相方どうかしてるぜ芸人』
第1弾2010年5月27日、第2弾2013年10月10日、第3弾2017年6月8日放送
ブラックマヨネーズの∞(無限大)番長
『M-1グランプリ2005』で優勝したブラックマヨネーズ。その優勝直後から行われたネット配信番組『ヨシモト∞』における伝説的トークから、先輩のダウンタウンにも匹敵する珠玉のトークを抜粋して、書き起こしました。
瞬間移動
吉田:出てくる先もちゃんと確保しとかなあかんで。
小杉:そやな。
吉田:そやろ。女風呂とかにバーンて出てきたらどうする。
小杉:うーわ、ヤバ(笑)
吉田:逆の使い方もできるけどな。女風呂にバーッ入っていってウワー見て、パッて消える。
小杉:なるほどな(笑)それええな、金いらんで。「試着します」って言って試着して、試着室でパッて消える(笑)
吉田:アハハハハハ。
小杉:あれ?? 勘違い?? みたいな(笑)メシ食うてるときに、店員が向こういるときにパッて消えたら、なあ(笑)
吉田:金いらんね(笑)
小杉:箸だけカラン、てなって(笑)
吉田:行き先がランダムやったら、すぐ後ろのテーブルに行ってしまう場合もある(笑)
小杉:食い逃げしようと思ったら、消えてまた後ろにパッて出てくる(笑)「あいつなんで移動したんや」って(笑)
小杉のマネをする吉田
小杉:おまえはホンマ真似するよな、おれの。なにかにつけて「ようそんなんするわ」っておれに言うたことぜんぶやるやん。まず昔、おれがタバコ吸うときにジッポー使ってたら。
吉田:ああ、ジッポーね。
小杉:「おまえなんやそれ」「いや普通のライター使うよりこういうジッポーのほうがええやん」「カッコつけて気持ち悪いわぁ。絶対失くすやん。100円ライターでええやん」て言うてたのに、いま趣味なに?
吉田:ジッポー集め(笑)
小杉:そやろ。おかしいやん。ほんでおれが、ちょっと無理してね、ヴィトンの財布買ったんすよ。ほな「なんやその財布」、「まあ大人やし、なんかジャラジャラしてんのもどうか思てこんなん買うてん」、「気持ち悪っ。成金かお前は!」って言っといて、すぐヴィトン持ったよな、おまえ。
吉田:ヴィトン持った(笑)
小杉:ほんでヴィトン買って、酔って、すぐ落としたやん。
吉田:落とした。3日で落とした。
小杉:次なに買うた?
吉田:ヴィトン(笑)
小杉:もう首ったけやん、ヴィトンに(笑)ほんで、まだあんねん。
吉田:まだあったっけ?
小杉:ほんでおれがちょっと香水つけてたやん。
吉田:おう。
小杉:「くっさ。なに? ニューハーフや!」っておれに言うてたもん。ほんでこないだ『黄金伝説』の掃除のロケ行ったら、ズラーッ並んでたやん、香水。
吉田:やっぱ、気分によって変えてたからね(笑)
夜の札幌
吉田:おまえ札幌、泊りやったね。滅多に札幌泊りで行けないですけど、夜なにしてたんすか。
小杉:夜?
吉田:札幌の夜は。
小杉:街歩いてましたよ、普通に独りでフラフラと。
吉田:街歩いてたの? いや、札幌と言えば、みたいなのあるじゃないですか。
小杉:はい?
吉田:(笑)
小杉:おまえなあ(笑)まあまあ、札幌って言えば、すすき野ってあるじゃないですか。そこになんかHな店がいろいろあると聞いてたんですよ。まあ行く行かへんは別にしてね、どんな感じかなあと思ってひとりでふら~っと歩いてたんですよね。
吉田:いいじゃないですか、行ったとしても、独身ですし。年頃の男の子ですし(笑)
小杉:…ああ、ああ! 行こうと思って向かってましたよ、独りで僕は!
吉田:北海道でテンションも上がるし。
小杉:上がってますよ!
吉田:仕方ないと思いますよ。
小杉:でも歩いてたら、けっこう地方の人って、「うーわ!」ってなってくれたんすよ、僕に。
吉田:あー、「ブラックマヨネーズだ!」と言ってくれた。
小杉:「ブラマヨや! 写真撮ってください」って。その写真が写真を呼ぶ感じ? 「うーわマジか」ってなって「どこ行くんすか? どこ行くんすか?」って訊かれたんで。「……待ち合わせですやん」。
吉田:「どこで待ち合わせですか?」
小杉:「……………」
吉田:「待ち合わせ場所、どこですか?」
小杉:「……………」
吉田:全然出て来―へん(笑)
小杉:すすき野わかれへんから、「どこですか?」言われて、もう黙るしかなくなってもうて(笑)
吉田:「イオン」とか言うといたら間違いなかったのに(笑)
小杉:そんな「イオン」とか言うたら「ほなイオンまで送っていきます」言われて、おれイオンで降り立ってなにすんねん。来るはずのない誰かをイオンで待ってんのか(笑)
英語は苦手
吉田:前、ドバイ行ったとき機内食で、片道が8時間あったから、往復で2食ずつ食えるんですよね。1食目はまあ「いらん」言うてすぐ寝て。で、メニューあっても日本語なんて書いてない、国際線やから。オムレツだけわかったんです。で、「オムレツ」って頼んで。
小杉:うん。
吉田:次、3食目。もうオムレツはいらん。でもスチュワーデスも日本人はおれへん。でも国際線やからひょっとしてと思って、「オムレツイガイアリマセンカ?」って。
小杉:なんでそんな言い方やねん(笑)
吉田:ひょっとして、と思って。ほんなら、オムレツが来たんです。
小杉:オムレツ来たんや。何回オムレツ食うんやおまえ、飛行機の中で(笑)
吉田:で、最後4食目です。これ日本語通じへん、と。アイ・アム・ハングリー。アイム・ベリー・ハングリー、バット、オムレツ・イズ・ノー!
小杉:めちゃくちゃやけどね(笑)
吉田:ほんなら、オムレツが来たんです。
小杉:また来たんか(笑)一個も通じんやないか(笑)
吉田:食いたないオムレツ2回も食うたわ(笑)
相撲をもっと面白くする方法
小杉:おれな、なんかな四股名がもうちょっと愛着わく四股名のほうがええような気がすんねんな。
吉田:もっと身近なやつがええ?
小杉:名前がな。
吉田:「天丼」とか?
小杉:(笑)それ、ええよ!
吉田:「カレー」とかな。カレー対天丼(笑)「きな粉餅」とかいう力士おったらなかなか…。
小杉:「きな粉餅」ええなあ(笑)
吉田:そら、「おはぎ」っていうやつもおるやろうし、それこそ。
小杉:きな粉餅関のときは、きな粉放るのありにしよ。まわしも黄土色みたいなのんにして。きな粉をファーッて投げる(笑)
吉田:それ楽しいわ。食べ物の。なんか親近感がわく。
小杉:「親子丼」とか。
吉田:親子丼対他人丼。なんか親子丼に勝ってほしいな。
小杉:他人丼のほうが後輩っぽいやろ。
吉田:なんか、外国人力士っぽい(笑)
小杉:(笑)せやなあ。
選挙に立候補したら「公約」はなに?
吉田:結局世の中、見た目じゃないですか。見た目で男前がモテたり、女の子やったら可愛い子がモテたりするやんけ。
小杉:そやな。
吉田:だから、「国民全員同じ顔計画」っていうのを、おれは推進したいな。
小杉:なに言ってんすか。同じ顔?
吉田:ええ、同じ顔ですよ。まったく顔にハンデがない、まったく同じ顔にしたら、中身で勝負するしかないやん。
小杉:顔とりあえず変えて、ってこと?
吉田:そうそう、整形して。ほんなら、中身鍛えるやない、やっぱり。人一倍優しくないとあかんし。
小杉:差を出すには、そうやな。仕事頑張って、金持ちになるとか。
吉田:そうそうそう。男前に今まであぐらかいてたヤツも、いよいよ頑張らなあかん。みんな同じ顔にしたらホンマに、人が中身で勝負するようになる時代が来るんとちゃうかな、と思う。
小杉:あー、どの顔にするの。まず、採用する顔。おまえの顔、嫌やで。
吉田:おまえの顔も嫌やわ(笑)
小杉:て、なるやん。
吉田:なんでもええんねんけどね、それはとりあえず。卒業アルバムも、写真1枚でええやん。
小杉:ええっ!? まとめんの!? 3年1組、名前バーッて書いて、顔1枚!?(笑)
吉田:休んでるヤツは小っちゃくこの辺に、同じ顔で。
小杉:いや、いらんやん(笑)
吉田:いや楽やがな、持って帰るのも。あんな分厚ないで。1枚でもらって。
小杉:1枚!? 1年2組もないの? 3年2組とかもないの?
吉田:変えたっておんなじ顔やで。
小杉:まとめんのかい。
吉田:まとまるし、楽やんけ。
小杉:それ何年後かに振り返って、「おまえんとこの卒アル見してえや」って楽しみなくなるやん(笑)「おまえんとこの卒アルもこれやろ」って(笑)
小6のピンチ
小杉:小っちゃい時ってけっこう、露店が楽しみやったやん。
吉田:ああ、ファミコンのカセットとかね。当てたり。
小杉:かき氷とか、あんま普段食べへんもん食べたいやん。冷たい・温かいをかわりべんたんに食うてたんよ、おれ。なんか、フランクフルト食べて、かき氷食べて。
吉田:いいね。
小杉:焼きそば食べて、なんかあの凍ってるバナナみたいの食べて。
吉田:おお、美味い、美味い。
小杉:そんならめっちゃ腹痛なって。
吉田:そりゃそやわ(笑)
小杉:でも便所なんかないやん。ほんでおれ交番に、「ちょっとあの、冷たいもんと温かいもん順番に食べたら腹痛なって」って。小6ぐらいかな。
吉田:ちゃんと理由説明したんや(笑)礼儀正しいな。
小杉:「ちょっと便所貸してもらえませんか?」って。
吉田:「どないしたんや」
小杉:「ちょっと冷たいもんと温かいもん交互に食べて。めっちゃ腹痛いんですけど」(笑)
吉田:それは貸したくなる(笑)
小杉:ほんでウ〇コして。ものすごい大量に出るから、臭いもあんま充満したら怒られると思ってな、そのたびに流してたんやけど、どうも敵わへんかったみたいで、出てきたら、小学生やで、そこの警察の人に「なんちゅうババしてんねん、おまえ! クサクサやないか、おまえ!」って。「すいません」言うて。
吉田:アハハハハハ。
たまにはお互いを褒め合おう
吉田:基本的におれってどうなん? 優しいの?
小杉:ええっ? めんどくさいな(笑)
吉田:おれは、知らん人に「小杉って優しい?」って訊かれたら、「優しい」って言えるよ。だって、同じマンションに住んでた時に、おれ4Fで、おまえ自ら5F行ってくれたやん。エレベーターが無いから。
小杉:うん。
吉田:それ、なんでか言ったら、「吉田が漫才のネタを書いてくれてるから、おれ階段ぐらい上がるわ」って、それ自ら言ってくれたやん。
小杉:うん、うん。
吉田:あれ、すっごい評価してるで。
小杉:なんでちょっと上からになるのかな(笑)
吉田:あんなとかすっごい、今も憶えてるし。
小杉:アハハハハハ。
吉田:M-1の賞金も言ってたよな。「これ、おれなんぼ貰ったらええの?」って。半分ずつに決まってるんですよ、そんなもん。でも「ええのか、おれ半分もらって」ってひと言ついてるよね、おまえって。
観客:へぇーっ。
小杉:まあまあまあまあ。
吉田:それは、評価してるし。
小杉:もうええわ、それは(笑)
吉田:そういうのがあるから、「優しい」とは言えます。
小杉:あー、優しいか優しくないかで言うたら、優しいと思うけど…
吉田:おれね。
小杉:早い早い早い(笑)「けど」って言うてるやろ。けど、めっちゃわかりづらい。
吉田:えっ、それどういうこと。
小杉:だって、うーん、こんな話するべきかどうかわからんけど。
吉田:こんな話、たまにはええやん。たまにはそういう、おれを褒める話で、おれの鼓膜を揺らしてよ。
小杉:アハハハハ。なんやねん「おれの鼓膜揺らしてよ」って(笑)
吉田:鼓膜も最近、ええ揺れしてないから。
小杉:たとえばやで。たとえば、おれがなんかして、「小杉、あのツッコミ良かったで」とか。「小杉おもろかったな」ってたとえば言われるとするやん。
吉田:ああ、誰かからな。
小杉:誰かから。でもまあ、それを昔から「こうしたほうがええんちゃうか」とか、「おまえはこうしたほうがええんちゃう」って言うて来たのはおまえやん。
吉田:ああ、結局のところね。育て上げたのは、っていう感じやね(笑)
小杉:ちょっとは我慢せいよ!(笑)
吉田:すまんすまん。ほんでほんで。ほんで!?
小杉:(笑)だからそれって、長い目で見て、コンビとしてやっていくうえで、おれがこうしたほうがコンビとしてうまくいくし、おれにもそれがええと思って言うてきたわけやん。
吉田:はいはいはい。
小杉:今となってはなんとも思わんけど、最初の頃は「うるっさいな細かいことを、だからニキビできるんちゃうんか」ってな。その、「タクシーのこんもりに足乗せるな」とか。
吉田:ありましたねえ、こんもり事件ね。
小杉:「おれも乗せたいけど我慢してるのになんでおまえが乗せんねん」とか。「何言ってんねんこいつ」って。
吉田:だからあなたそれが嫌で前座ってますよね、今。
小杉:(笑)
吉田:でも、おまえは助手席座って、おれは後ろ座ってるけど、おれは、こんもり使ってないからな。
小杉:なんでや、勝手に使えや(笑)
吉田:こんもりの取り合いバトルが嫌でおまえ前行ってくれたんやから、そこでおれが後ろひとりやからってこんもりに…
小杉:それがわかりづらいって、だから!(笑)
吉田:ここでこんもり使ったらただのわがままや。誰のこんもりでもないんや。
小杉:(笑)いや、器デカい男の名言みたいに言うな。
吉田:(笑)
小杉:「タクシーのこんもりは誰のこんもりでもない」って。ただ、そういうなんは、なかなかわからへんよ。
吉田:普通、そうですかね。ええ。
小杉:もうこんなもん、組んでんの9年とかやんか、今。
吉田:うんうん。
小杉:こんなもん、おまえ一生結婚でけへんで。
吉田:最後、そういう感じで鼓膜震わす?
小杉:(笑)
とろサーモン久保田の話
吉田:おれ、とろサーモンの久保田と仲いいじゃないですか。あいつホンマな、アホやなと思うな。
小杉:なんで?
吉田:今日、福井県に営業やったんすよ、僕ら。とろサーモンと一緒にね。帰り「雷鳥」か、電車で2時間。僕は1号車、禁煙のね。で、久保田は2号車で、別々に座ってるわ。ほんならあいつ、おれのとこ来てね、「吉田さん、僕の、二つぐらいななめ後ろに、めちゃくちゃかわいい子がいます」と。「ヤバいです、これどうしたらいいですか」と。
小杉:ほう。
吉田:で、おれは、「メールアドレスでも書いて、ちょっと渡せや」って。「大丈夫ですかね、そんなことして。でも紙と鉛筆がないんですよ」と。「ほな、おれの貸したるわ」と。ほんで書いてるの見たら、メールアドレスめちゃくちゃ簡単やってん。で、これを、ポンと置け、と。「すぐに返事くれ」と書けと。うまくいったらこれ、電車の便所とかでも、これはあるかもわからんぞと。
小杉:ちょっと待てや! おまえ、もう。
吉田:そしたら久保田も、「今日連結できますか、兄さん」て。
小杉:気持ち悪いなあ! やめてやそういう気持ち悪いの。
吉田:「おお、行ってこい、行ってこい」と。ほんでまたあいつ2号車のほう戻って。で、おれ携帯見て思い出したんやけど、おれ久保田のメールアドレスを交換してない。電話番号だけやったん。で、さっきのメールアドレスを、おれ覚えてたわけよ。久保田のアドレスを。これはちょっと、イタズラしようと。
小杉:ええーっ(笑)
吉田:だから、久保田が置いたかどうか、ちょっと見て、置いた感じや。で、おれが「どうも」ハート、ビクビク動くやつ(笑)ほんなら、すぐ返事来て。「すごく、ドキドキしています」
小杉:気持ち悪っ!! カメラも回ってへんのにそんなドッキリ仕掛けたんや(笑)
吉田:それで、「よくこんなことされてるんですか?」って送ったら、久保田から、「いや、そんなことないです。でも、失礼ですよね、すいませんでした」っていうメール来た。
小杉:(笑)
吉田:で、おれはそれが、駆け引きやと思たから、こいつ女の子が食いついたから、いったん離そうとしとるなって思ったの。「失礼ですよね」とか言って。で、3分ぐらいほったらかしにしといたら、「仕事の帰りなんですか?」ってメールまた来よったんよ(笑)
小杉:一回謝ったやんな、こんなことしてすみません、みたいな感じで(笑)
吉田:で、「なんで、わたしなんですか」っておれも送ったったの。「軽々しく言うとダメかもわかりませんが、すごくタイプなんです」と。
小杉:久保田が? あいつなにしてんねん、ホンマ。
吉田:「わたしも実はテレビで見てて、久保田さんタイプでした」
小杉:それ打ってるのおまえやろ?
吉田:そう、おれ(笑)
小杉:最悪。
吉田:で、「久保田さんの変態っぽいところが、すごく好きなんです」みたいなことを。
小杉:どんな女なんや(笑)
吉田:ほんなら、「誰が変態やねん! 初めてのツッコミです」と。
小杉:あいつ、めっちゃ真面目に打ってるやん(笑)
吉田:ほんで「彼氏とかいるんですか」とか来たんやけど、さっき「おまえ、便所で連結とか」って言うてたやろ、ちょっとその要素も、入れたいなと思って。「久保田さん、指先は器用なんですか?」ておれ送ったの。
小杉:ゲッスいメール、女の子から来たな、それ(笑)
吉田:ほなら久保田から返事で、「なんでですか? たしかに僕は、図工で木の船を作って、入選したことがあります」(笑)
小杉:なんの話や、それ!(笑)精一杯の手先器用エピソードや(笑)
吉田:久保田ももうムラッと来てんのやろな(笑)「本当ですか、じゃあ鶴を折って、わたしに持ってきてください」と。おれは、あいつは紙を持ってないから、おれに紙をくれと言いに来ると思って、おれそこで「ウソや!」って言おうと思ってたの。「紙くれ」って来たらおもろいやん、その時点で(笑)
小杉:「吉田さん、ちょっと紙下さい」って(笑)
吉田:ほんならメール来て、「すいません」と。「僕は器用なんですが、鶴は折れません」と。
小杉:(笑)
吉田:「ただ、千円札でターバン野口は折れます」と(笑)
小杉:なんやねん、それ(笑)千円札小っちゃく畳んで、野口英世がターバン巻いてるみたいになるやつ(笑)
吉田:それは折れます、と(笑)
小杉:アハハハハハ。
吉田:そんであいつもう火ぃついてもうたから、「新大阪で降りるんですが、このあと食事でもどうですか」ってガツガツ来だしたから、おれはもう言おうと思って。「この後は無限大で司会のお仕事があります。わたし、ブツブツでもいいですか?」と送り返した(笑)
小杉:(笑)もうおまえしかおれへんわ。
吉田:ほんなら、1号車の後ろのドアが開いて、あ、これ久保田やな、と。「なにするんですか吉田さん! いい加減にしてくださいよ」って言うんかなと思ったら、おれの横立って、「先輩後輩関係なしに殺しますよ!!」って、でっかい声で。
小杉:ええっ(笑)
吉田:「わー、久保田ゴメン!」って言いながらよう見たら、手にターバン野口持ってんねん(笑)
小杉:(爆笑)今まさに、後ろの女の子に渡そうと。
吉田:ギリギリで(笑)もうちょっと遅かったらあいつ鉄道警察に捕まってましたよ(笑)
青森の夜
小杉:青森行ったじゃないですか、夜どっか行きました?
吉田:行ったんですか?
小杉:久々にみんなで行ったんですよ。
吉田:それ聞かしてください、先に。
小杉:次長課長の井上と、平成ノブシコブシの2人と、デッカチャンと、メシでも行こか言うて。で、さんざん食べて、で、テンション上がってもうて、「海、見に行こう!」って言いだして。
吉田:めっちゃ上がってるやんけ!
小杉:「港に海見に行こう!」って。
吉田:凄かったよ、雪。胸ぐらいまで積もってたよ、車通るとこ以外は。
小杉:めっちゃ凄かった。で、そこのマスターに「海どこですか?」って。「いや、そこ曲がって真っ直ぐ行ったら5分ぐらいですけど、なにしに行くんですか」って。「見に行くんすよ、海!」ってみんな酔っぱらってフラフラしながら(笑)
吉田:(笑)
小杉:「ええっ!?」ってなって、マスター。「死にますよ!」ってなって。デッカチャンもいたんやけど、あいつアホやから、ベロンベロンになって、なんか知らんけどあいつ、青森やで、半パンで来てんねんか。みんなで「雪すごいな、パウダースノーやな」ってやってたら、デッカチャンが「すいません、足ちぎれそうです!」。
吉田:(笑)
小杉:「なんでデッカチャン半パンで来てんねん!」言うて。行くも戻るもちょうど中間ぐらいで。「デッカチャン、もう車道の方歩け」つて。
吉田:まだ雪が積もってないから。
小杉:ほんで海のほう行って、港やから、「落ちたら絶対死ぬでー」って言って。
吉田:うーわ、怖あ。
小杉:井上が縁まで行って、わあ、とかやって。「やめろや!」みたいになってみんな。
吉田:いくつ、いくつ?
小杉:34。
吉田:34やろ(笑)
小杉:「危ない、危ない!」言うてたら、ものすごいダンプが来て。
吉田:夜中でしょ。
小杉:ほんなら、青森って邪魔な雪を除雪してダンプに積んで、それを全部港に捨ててんねん。ほんで荷台に雪山盛りになってるから、「雪やー!」ってなって。
吉田:さっきさんざん見てたやん(笑)
小杉:「この雪どうすんねん!」って言うてたら、バックで荷台から海にドボドボドボって落としよるからみんな携帯出して写真撮って。真っ暗でわかれへんのに(笑)ほんで何台も来るから、テンション上がってもうて、「オーライ! オーライ!」って(笑)
吉田:おお(笑)
小杉:「オーライ! オーライ! OK、OK!」って言うてんのやけど、だれも言うこと聞いてくれへんねん(笑)
吉田:そらそうでしょ(笑)
小杉:面白かった、久々に。
吉田:ああ、やっぱりか。
小杉:どういうことや(笑)
吉田:やっぱりそういうことしてたか。
小杉:おまえもどっか行ってたんやろ?
吉田:いや、だから、営業終わって帰り同じタクシー2台で、町並みを見てたんよ。移動中に。あそこ美味そうやな、とか。だれか、誘ってくるだろうと。「吉田さん、なにしてます?」みたいな。「今日よかったら」みたいな。だーれも言ってこーへん。
小杉:えっ(笑)
吉田:だれも行くやつおらん。窓からずっと見てて。
小杉:ホテルの入り口を(笑)
吉田:おう。おまえららしき集団がワーッて歩いてんのも。
小杉:電話してこいや(笑)
吉田:ほんで独りで、雪の中。ちょっと吹雪いてたやろ。角ひとつ曲がったところにファミリーマートあったの知らんか。
小杉:知らん。
吉田:知らんやろ、調べたわ、おれ。
小杉:(笑)
吉田:裏口から出て、ザックザック。
小杉:独りで?
吉田:おう、おれ黒いジャケット着てた営業の格好そのままで。傘なんて持ってない。ザックザックって。ちょっとツルって滑っても、誰も見てへん。ほんでコンビニで、ビール何本かと、コンビニ弁当温めてもらって。出るときに二十歳ぐらいの女の子二人組に会って。「あれ!?ブラマヨですよね」みたいな。「あ、はい」みたいな。ちょっと気が紛れて嬉しかったねえ。
小杉:ああ、ちょっとな。
吉田:青森弁やったけど、「ブラマヨさん、これ見てくださいよ」って携帯。見たら、次長課長の河本といっしょにその子が映ってる写真やねん。
小杉:(笑)
吉田:「これ、さっき撮ってもらったんですよ。今日なんかあったんですか?」って。「今日な、よしもとのイベントがその辺で」、「へえー。ほな!」
小杉:「撮ってください」もなく(笑)
吉田:なく! 「行くで、ほな行くで」「はい」
小杉:「ほな行くで」って言うた?(笑)
吉田:言うたよ。
小杉:(笑)
吉田:「行くで、ホンマに! 写真大丈夫なんか」「大丈夫です」
小杉:アハハハハハ。
吉田:ほんで、おれちょっと忘れたから、「何時集合やったっけ」っておまえにメール送った。
小杉:うんうん。
吉田:おまえ、ホンマ1時間ぐらい返して来―へんかったよな。そんときうわーこいつ今頃楽しんでるわ。おれずっとおまえの返信メールの待ってたんや!
小杉:(笑)
引用元:DVD『ブラックマヨネーズの∞(無限大)番長』
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