ガキ使ハガキトーク傑作12選 ダウンタウンの面白さが冴え渡る神回まとめ!

松っちゃんが坊主になり、浜ちゃんはTVドラマと映画『明日があるさ』の主演に。2人の名前が同時に長者番付に載った、ダウンタウンの第二次黄金時代。

毎週日曜深夜の看板番組『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで』で見せる週に一度の2人だけのフリートークはまさに伝説的。多くの人が笑いの頂点と評する面白さでした。

今回は視聴者から寄せられた質問にダウンタウンがアドリブでトークを膨らませていく「ハガキトーク」の傑作集を2000年代以降に絞って紹介させていただきます。

90年代のトーク集はこちらから

ガキの使いハガキトーク神回まとめ!傑作集10選【90年代編】

ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!00年代伝説のハガキトークまとめ

カブトムシのプライドをへし折る方法

浜田:(ハガキを読む)「カブトムシのプライドをへし折る方法を教えてください」

松本:そらいっぱいあるでしょうね。

浜田:そうですか。

松本:ええ。カブトムシはだいたいプライドが高いですからね。

浜田:ああそうなんや。

松本:そらそうですよ。なんかそらどっか自分は、別モンやと思ってますよ。「オレはちがう」って思てるし、雑誌の表紙撮るときでも絶対真ん中に来るやろなと思いますよ。もう、バミリのとこの真ん中に立ちますよ。絶対に。

浜田:(笑)言われんでも?

松本:言われんでも。

浜田:クワガタとは違うの。

松本:あんね、クワガタとはちょっとこう、アレ?って思うときも瞬間あるらしいですわ、やっぱりそこは。だからクワガタより遅れて入ろうとかやっぱり思うみたいですね。

浜田:(笑)

松本:「クワガタ入ったか?」って。

浜田:聞いといて。

松本:聞いといて、「入りました」って聞いたら、「ああ、おはよう」って。

浜田:(笑)まあそれぐらいプライド持ってると。そのプライドをへし折る方法を教えてあげてください。

松本:たとえば、カブトムシが仕事終わって。…仕事ってなんやねん(笑)

浜田:(笑)

松本:まあまあいいですわ、カブトムシが仕事終わって「おい、飲みに行くぞ」って。

浜田:みんな誘って。

松本:「テントウムシも来るかあ?」「いいっすか!」「おー、ええよ」って。

浜田:(笑)

松本:うわー飲め飲めってなるでしょ。ほんで「もうボチボチ」って。「すんません」って。それもツノを使ってこうしよりますからね(角と手で×をつくる)。「あー、ごちそうさまですー」みたいな感じになって。ほんで「ちょっと領収書」って言うでしょ。

浜田:はいはい。

松本:そん時に、店のやつが領収書パッと出したときに、宛名が「カナブン様」。

浜田:(笑)

松本:「気づいてなかったんや! 結構出てんのに!」

浜田:アホやこいつ(笑)

松本:それをカマキリに見られたりなんかしたら!(カマを振り回しながら)「アレぇ!アレレレレレ!」

浜田:もうええねん(笑)

ジャパネットたかたの社長

浜田:(ハガキを読む)「ジャパネットたかたのたかた社長と2泊3日で八ヶ岳に行ったことのある松本さんに質問です。その八ヶ岳で2日目の夜、たかた社長がものすごい寝言を言ったと聞きましたが、どのような寝言を言ったのですか、教えてください」

松本:ああ、言うてましたね。

浜田:いやそもそもあのおっさんと、なんで2泊3日で旅行行くって。なんのつながり、それ。

松本:あのね、おれの姉ちゃんの旦那の、弟にあたるんですよ。近っ(笑)

浜田:(笑)

松本:もっと遠く言わな(笑)

浜田:「それ赤の他人やがな!」って言いたかったのに(笑)

松本:遠くでもないし、なんか中途半端に近いしな。

浜田:(笑)

松本:姉ちゃんの旦那の、親父の弟の嫁さんの息子なんですよ。

浜田:いやわからん(笑)

松本:「嫁さんの息子」? 中学生ぐらいやんけ(笑)

浜田:ようわからん(笑)

松本:ちょっとそんなんがあってね。

浜田:知り合いね。へえ~。

松本:行きましたね。

浜田:2人で?

松本:2人で行きましたね。ようしゃべるんですよ。

浜田:訛っとるしな。

松本:訛っとるからねえ、新幹線でもうるさいですよ。「松本君、VEGAはねー! VEGAはいいですよー!」。

浜田:遊びに行くのに、おまえに営業かけてどないすんのや(笑)

松本:語尾に「VEGA」つけてましたからね。「お腹へったVEGA―」言うて。

浜田:アホか(笑)…寝言や、問題は。2泊3日で行って、2日目に寝言言うたんでしょ。

松本:ええ、言いましたね。

浜田:どんな寝言やったん。

松本:なんか、毒づいてましたね。

浜田:えっ、マジで。

松本:これ、オンエアしたらあかんのやないかなと思いますけど。

浜田:見た目とか、イメージは毒づく感じじゃないじゃない。

松本:寝言では言うてましたね。

浜田:マジで。

松本:ええ。「手数料ぐらい自分で払え」みたいなことを言ってましたね。

浜田:(笑)

松本:(揺り起こす動作をしながら)「社長! あきませんて、社長!」

浜田:それで売っとんねん、ジャパネットたかたは(笑)

松本:ものすごいムカついてるらしいけどね。普段はそういうとこありますね。

浜田:あ、そう。それはちょっとびっくりやなあ。

松本:普段はもう電化製品、蹴りまくってますからね。

浜田:なんで?

松本:嫌いらしいですね。職業病でしょうね。湯沸かしポットとか、ドゥーン!

浜田:アホや(笑)

松本:旅館入って「ダッダッダッダ、バーン!」

浜田:これなにやってんの?

松本:テレビ、バーンって蹴って。「社長!」「いいんだよ、松本君! VEGAじゃないだろう!」

翼の折れたエンジェル

浜田:(ハガキを読む)「先日、翼の折れたエンジェルを見かけたそうですが、いったいどこで見たんでしょうか」。

松本:あ、ペットショップです。

浜田:ペットショップで見たんですか。

松本:ペットショップで見ましたね。売ってましたよ。

浜田:あ、売り物なんですか。

松本:だから折れてるからでしょ。3万2千円ぐらいでしたね。

浜田:安っ。エンジェルなんやろ?

松本:でもまあまあ、しょうがないですよね。

浜田:治してから売ろうや、それやったら。痛がってるのに入れて売ったらあかんやないか。

松本:ウンコだらけですよ。

浜田:掃除しろや(笑)

カメを助けた話

浜田:(ハガキを読む)「17~8年前、ものすごいイジメに遭ってるカメを助けたことがあると聞きましたが、その後はどこに連れられて行ったんですか」

松本:あのイジメは酷かったですねえ。

浜田:……棒かなんかで殴ってたんでしょ?

松本:いやいやいや。そんなんだったら僕いちいち止めないですよ、忙しいんやから。

浜田:じゃ、まずどんなイジメだったんですか。

松本:いや、酷かったで。僕が見たときはもう、1回出されて、裏にして入れられてましたね。

浜田:え? あいつ、中どうなってるの?

松本:甲羅はちゃんとなってるのに(仰向けでもがく)、ええっ、うっそーん!

浜田:(笑)

松本:助けたりました。ビシーッ言うて。

浜田:そらそう。言うたらなあかん。

松本:そいでもう、帰らせてね。

浜田:それで、そっからやねん。その後どこへ連れられて行ったんですか?って。

松本:ああ。どこやと思います?

浜田:昔話やったら海の底や。

松本:竜宮城ですね。僕も竜宮城かな? と思ったんですよ。正直ニヤッとしてましたよ。

浜田:シメシメ、と。

松本:シメシメ、と思ってました。「あ、僕テレビあんま見ないんで」みたいな感じにしてましたけど。

浜田:ハハハハハ。

松本:「あんま知らないんすよ、こういうの」みたいな感じにしたいときってあるじゃないですか。

浜田:憎たらしいわぁ(笑)

松本:でもホンマは知ってましたよ、このパターンは竜宮城やな、っていうのは。知ってましたけど、全然知らーん顔してましたね。ちょっとパンツ見えてたんも知ってたけど、あえて隠しませんでしたよ。

浜田:なに言っとんねん、こいつ(笑)だからどこへ連れられて行ったんですか、カメに。

松本:びっくりしますよ。甲羅の中です。

浜田:入れへんやろ。

松本:入れるんですよ。

浜田:甲羅やで。

松本:甲羅に、ズルーッ入れられて。

浜田:どうなってんねん。

松本:ほとんど、その、カーテンですわね。

浜田:……。

松本:甲羅の中、やめようか?

浜田:おれはべつに…。え、嫌なん?

松本:嫌。

浜田:…助けたったんやろ。

松本:助けたった。

浜田:その後やがな、どこへ連れられて行ったんですかって。

松本:どこやと思います?

浜田:昔話で言うたら海や。

松本:竜宮城やな。違うんですよ。

浜田:マジで。

松本:もっと現実感がありましたね。

浜田:ホンマ。どこ連れてったの。

松本:あの、あれですよ。五反田の風俗です。

浜田:……。

松本:カメがやってるね。

浜田:ん?

松本:カメしか行けない風俗です、ほんとは。

浜田:おまえ行かれへんやん。

松本:ホンマはね。だから、そのカメを助けたことによって「来てください」ってことになって。

浜田:お礼や。

松本:「悶絶ウミガメコース」。

浜田:それやったの(笑)どんなプレイやの。

松本:こんな球をケツにグリグリー、グリグリー、入れられて。

浜田:ええやん、自分好きやんか。

松本:「もう無理ですー」「馬鹿言ってんじゃない、もう一個入るわよ!」

浜田:おまえの体験談やないか(笑)

松本:「浜、行けー!」言われて。恥ずかしいのに浜行って。

浜田:(笑)

松本:ポトポト、ポトポト(卵を産む)、ジワー(涙を流す)。

浜田:もうええわ。つながった(笑)悶絶ウミガメコースやろ(笑)

松本人志プロデュースの戦隊モノ

浜田:(ハガキを読む)「松本人志プロデュースの戦隊モノが来年の春ごろ公開予定だそうですが、まったく新しい視点で、かなり画期的な内容だと聞きました。どんな戦隊ものなのか、教えられる範囲で教えてもらえませんか」

松本:これ言っていいんですかね?

浜田:だいたいほら、5人のとかが多いやんか。

松本:はいはい。

浜田:ゴレンジャーから始まって。

松本:そうですね。

浜田:その辺もぜんぶ聞かして。

松本:えっと、31人です。

浜田:…だれを応援していいかわかれへんやん。5人やったらまだ、コレとか言えるけども。色カブったらあかんやん。

松本:赤が19人、あとはみんなもうバラバラです。

浜田:なんで赤だけそんな推すわけ?

松本:赤がリーダーなんですよ。

浜田:いや、だれがやねん(笑)その中のだれやねん。あかんわ、そんなの。

松本:いや、でも画期的なんですよ。まずなにが違うって、アウトドアではないんです。

浜田:ふつう外で戦うで(笑)

松本:インドアなんですよ。結局、部屋の中で全部片づけてしまうっていう。『ヒキコモラーV』みたいな。

浜田:なにをすんの、じゃあそのヒキコモラーVは。

松本:今はもうパソコンですわな。パソコンでワーッやっつけたりとか、メールで相手を苦しめたりとか。やることないやつはマンガ読んでますし。

浜田:(笑)

松本:おかんがメシ持ってきたら「じゃかあしゃーゴラァ!」。バタン! 愛はあるんですよ、愛は。地球平和を願ってるんですけど、おかんにはものすごいキツい。

浜田:アハハハハ。

松本:「開けるな言うてるやろ!」

浜田:ただの反抗期やん(笑)

松本:でもモニターでは「クッソー! 緑の地球を」って。

浜田:パソコンとかメールでなにをしてんねん。

松本:ハッカーですよ。

浜田:いや、犯罪やんかそんなん。

松本:悪いやつの携帯の料金をものすごく上げたりとか。

浜田:アハハハハハハ。

会心の一撃

浜田:(ハガキを読む)「松本さんは今までに3回ほど会心の一撃を出したことがあるそうですが、いつどこで会心の一撃を出したのでしょうか」

松本:行列のできるラーメン屋に並んでまして。

浜田:はい。

松本:僕の一個前で麺が終わったときですね。

浜田:「ああ今日はここまでなんですよ」と。

松本:言われたときに、僕が会心の一撃を出しました。

浜田:出したっていうのはどういう状況? 誰に対してとかあるわけ?

松本:それはラーメン屋の親父に対してですよ。

浜田:親父に対して。はいはいはい。

松本:「はい、ここまで! ごめんな」って言われたんですよ。そのときに、会心の一撃を出したんですよ。タッーンって。

浜田:え「タッーン」てどういうこと? いや再現してくださいよ、出したとき親父はどうなったの?

松本:「(驚いてよろよろしながら)か、会心の一撃やあ…!

浜田:……。

松本:「あな恐ろしやあ」言うてましたね。

浜田:もうええかな。

松本:まだ2回ありますけど。

浜田:あっ、3回出したんや(笑)

松本:そうや。忘れてないで。

浜田:(面倒くさそうに)じゃ、あと2回は。

松本:おまえさあ、そんな言い方してたら、4回目が今日出るぜ。

浜田:(笑)いや、出してくれてもええよ。おれに出してくれ。見たいから。

松本:いや相方に会心の一撃を出すわけにもいかんがな。

浜田:おれ具体的に画が見えへんのよ、おまえの会心の一撃が。おまえはあと2回はいつどこで出したん。

松本:ちょっと古い話になりますけど、一番最初は小学校2年の時ですね。給食のおばはんに出しましたけど。

浜田:おばちゃんに、なんでやの。

松本:あのー、残ったやつを僕給食係やから持って行ったんですよ。ほな「えらいようさん残したねえ」みたいなこと言われたんですよ。

浜田:なるほど。

松本:でもこれ僕が残したわけじゃないですからね。クラスのみんなが残したものを僕がたまたま持って行っただけで。

浜田:はい。

松本:そん時にもうカッチーン来て。会心の一撃ドーン出したりましたよ。おばはん、ウウーワーッってなってましたよ。とりあえずもうガスの元切って。「引火が怖い」言うて。

浜田:…あと1回は。

松本:あれは出してやりましたね。暴力バーに行ったとき。

浜田:いくつの時?

松本:あれは19のですね。

浜田:ほんで?

松本:水割りを2杯飲んだんですよ。ほんなら50万て言われたんですよ。

浜田:ほう。

松本:そんな50万も払われへん、言うて。

浜田:そらそうや。

松本:言うたらえらいやつらが来ましたよ。錨マークつけたやつらが来ましたよ。で50万出せって言われて。しゃあないから、財布から会心の一撃を、出しましたよ。

浜田:………。

松本:さっきおろした会心の一撃を。

浜田:…………。ふーん。

松本:うんとー、ちょっと順を追って話してええかな。

浜田:なにをや。

松本:途中まで、すごい楽しかったやん。なんでこんな感じになるの?

浜田:(笑)

松本:ただね、ハガキが悪いと思いますよ。なんなんですか、会心の一撃って。

浜田:いやそれをずっと訊いとんねん、おれは。どんなんかが見えてこんねん、会心の一撃が、結局。おっさんとおばはんのリアクションだけやんか。挙句の果てに財布から出したとかぬかしやがったから、もうそこでみんながフワーッとどっかいってもうて。さっきまで食いついてたのに、財布から出した言うたらフワーッと。

松本:そうか。僕が描いている会心の一撃と、みんなが描いている会心の一撃がちょっと違うかったんや。

浜田:違う、違う。なんかやんのかなとか思うがな。

松本:拳法的なもの?

浜田:はいはいはいはい。

松本:会心の一撃っていうのはどういうもんなのか。こういうね、お餅状のね、まわりがゴマだらけなんですよ。

浜田:持ってないでしょ。今できないでしょ。

松本:持ってます、田島が持ってます。だって舞台で会心の一撃出すと思ってなかったから、いつも田島に預けてるんです。

浜田:じゃあやってもうてもいいですか。

客席:(拍手)

松本:ああ、そりゃ全然いいですよ。

浜田:たぶん、この話のあいだにはゴマ団子買いに行けないと思うんですよ。

松本:ゴマ団子じゃない! なんやその名称! 会心の一撃や!

浜田:会心の一撃ね、すんません(笑)あ、田島おるで、ここに。

松本:田島―っ。(田島マネージャーが出てくる)もうこんだけ言うとるんやからしゃあない、会心の一撃出せ。

田島:……(困惑)

浜田:笑てるで(笑)

田島:……………。

松本:おまえ、また食べたなー!

宇宙人に連れ去られた松っちゃん

浜田:(ハガキを読む)「今までに18回宇宙人に連れ去られたことがある松本さんに質問です。13回目のときがいちばん印象深いと言ってるそうですが、それはどうしてですか」

松本:あー。はいはいはい。めちゃめちゃ連れ去られましたね。ほとんど連続でですよ。

浜田:18回? 連続ってどういうこと?

松本:3時間しか空いてない時もありましたね。

浜田:1回戻ってきて?

松本:ビデオ1本見て終わりでしたもん。『ゴッドファーザー』1本見たら、見終わった頃にはまた次や。

浜田:(笑)

松本:「勘弁してくれよ、じゃなんで帰したんや!」

浜田:そやな、3時間ぐらいやったらな(笑)どうやって連れ去られたの。

松本:まあ、いちばんオーソドックスな、みなさん知ってるのは、UFOがやって来ましてね、こう光浴びせられて、ほんでフワーッと吸い上げられる、あのパターンもありましたね。

浜田:あ、それはどっか歩いてて。

松本:ええ。あれ見てたら楽に連れ去られてるように見えるでしょうけど、けっこう大変なんですよ、あれ。

浜田:ん? スーッと上がっていってるやん。

松本:めっちゃここ(股の付け根)が痛いんです。

浜田:いや、ハーネス付けてるんやないんやから(笑)

松本:いやいやいや、アホか! おまえな、光がバーッなってあんなもんでホンマに上がると思うか? 宇宙人が来てこんなんガーッ付けられるんですよ! カチャッ、カチ、カチって。こんなんなるんですよ。「痛い痛い痛い痛い! ここにスポンジ的なものを! ここにスポンジ的なものを!」

浜田:(笑)

松本:ほんまに。

浜田:ほんで上行くわね。どないなっとんねん、中は。

松本:中はもうなんて言うんですかね、末広がりというかね。

浜田:バカかおまえは(笑) 広いんや。

松本:広いんです。いろいろありますね、それは。

浜田:ああ、そう。どこへ連れていかれるの、最初は。

松本:あのー、和室。

浜田:ていうか、ごめんその、ハーネス付けに来るやつとか上におるやつとか、宇宙人てどんな感じなの?

松本:付けに来るやつは基本的に作業服風のものを着てるね。

浜田:うん。このへん(顔)はどんな感じなの。

松本:ブヨブヨ。

浜田:ブヨブヨ? え? ブタってこと?

松本:いえいえ、なんかブヨブヨやねん。

浜田:何色?

松本:えーっと、藍色。

浜田:で、上行ったら、ブヨブヨがいっぱいおんねん。

松本:ブヨブヨがいっぱいいますね。「ブヨブヨのうちは笑てられるけど」って言いますね。

浜田:いや、言葉わかるの?

松本:脳に訴えかけてくるからね。

浜田:ああ、なるほど。

松本:「ブヨブヨのうちに言うこと聞いとけよ」って言われますね。「カチカチなったときは、知らんで」って。

浜田:あ、ちょっと脅しや。

松本:これはもう脅しですね。

浜田:ほんで言うこと聞いたんや。

松本:言うこと聞かんとね。ほんで「服脱げ」ってなるんですよ。

浜田:ああ、まずは。

松本:なんか脱衣カゴ的なもの用意されて。

浜田:ほう。

松本:意外と小っちゃいんです、脱衣カゴが。「これ入るかなあ」っていう。「けっこう着込んでますけどこれ入ります?」って言うたらもう、ちょっとカチカチになりかけたんで、「ああ、いいっすわ」って。

浜田:そんなことぐらいで怒らんでもええやん。

松本:すぐキレるんだよね、あいつらって。怖いで。

浜田:服脱ぐってことは、素っ裸?

松本:素っ裸になりましたね。

浜田:うん、ほんで?

松本:恥ずかしいことをいっぱいされましたね。

浜田:ああ、そう。それはなに、調べてるっていうことかな、カラダをいろいろ。

松本:そうなんでしょうね。ええ。

浜田:痛いことされた?

松本:痛いこといっぱいされましたね。

浜田:どんなこと?

松本:あのー、こたつの足的なものをケツにグリグリグリグリーやられて。

浜田:え? なんでそんなことするの。

松本:それはね、なんかフザけてたみたい。

浜田:どついたったらええやないか(笑)

松本:最初はそれもちゃんと検査なんや思てね。グリグリグリーやられてウーっ我慢してたら大人みたいな人が「コラーッ!」言うたら、ウワーッ逃げてって。

浜田:(笑)

松本:子供やったんですよ。わかれへんもん、どれが子供でどれが大人か。

浜田:ああ、そうか。

松本:べつにあいつら大っきいから大人、小っちゃいから子供じゃないんです。体のサイズはいっしょなんでね。

浜田:あ、そうなの。

松本:そうなんですよ。ホンマ腹立ちましたね、あれは。

浜田:全部調べたら、帰してくれんの。

松本:まあまあ、「一旦帰れ」っていうことで、なんかこんなスタンプカード貰って、ボン、最初やからって2個押してくれましたね。24まであるから「かかるなあー」って思ったんですけどね。

浜田:行く気やん(笑)

松本:行く気はないけど、またハーネス付けられて「痛い痛い痛い痛い」ってまた行くねんで。ここ(股の付け根)が赤―っなるやん。ほんで上で外されたときに「君、ここなんで赤いねん?」って。「おまえらがやったからやないか!」。これをずっと言いましたね。

浜田:18回。

松本:いっつもこれやもん。

浜田:じゃああなた24回のスタンプは満タンにはなってないじゃないですか。18回しか行ってない。

松本:そうなんですよ。だから大学ノートと鉛筆くれましたよ。10回過ぎた時点で。

浜田:アホやこいつ(笑)

松本:20回行ったら、CDウォークマンなんですよ。

浜田:今どき?

松本:そうなの。

猪木のアゴの中は

浜田:(ハガキを読む)「アントニオ猪木のアゴの中にはなにが入っているんですか」

松本:これまたオーソドックスというか、真っ向勝負ですね。

浜田:真っ向勝負です。

松本:何が入ってるっていうか、あれは、ハリボテなんですよ。カパッと入れてるだけなんですよ。

浜田:作りもん!?

松本:作りもん。それで、あれをカパッと取ると、キャスターみたいのが付いてるんですよ。

浜田:うん。ほんで?

松本:だから猪木の足持ったらそのままこうですよ(一輪車を押すように)。

浜田:……。

松本:猪木が「怖い怖い怖い怖い、ここガリガリっていく」

浜田:いや、そらな、絵を浮かべたらオモロいで(笑)なんの意味があるの、アゴにキャスター付いてる意味。

松本:(笑)猪木ぐらいになるとあんま歩きたないんですよ。

浜田:そっちのがしんどいと思うけどなあ(笑)

松本:なんでですの。藤田とかが持つんですよ。

浜田:いや誰が持ってもええけどやなあ。それやれへんときに隠したいからアゴに嵌めてんの。

松本:そうそう、そいで道が広いときはいいですよ。藤田もこう曲がれますし。

浜田:(笑)

松本:道が狭いときこう曲がったら、一回ここガリガリっていったことあるんですよ。「もうあれだけはかんべんしてくれ」っていうことで、最近藤田は一回前出て、こう下がって、こう曲がるんです。ほな猪木も「藤田、おまえなかなかやるじゃねえか」って。

浜田:ああ、そりゃよくわかりました。

松本:1回頬杖ついたとき、ブリーーーンってなったからね。「うーんその場合は…」ブリーーーンって。(キャスターが)シャーーーーーー。

浜田:(笑)

松本:みんな笑いこらえるの必死やったそうですよ。

浜田:まあそない笑われへんもんな。

松本:のれんが巻きついたりしましたからね。シャーーーーなって、「じゃ帰るからなあ」って出ようとしたらクルクルクルクル(笑)

浜田:(笑)

ドラキュラの怖いもの

浜田:(ハガキを読む)「ドラキュラは、十字架をなにと見間違えてあんなにビビってるんですか?」

松本:ああ、嫁はんですよね。

浜田:(笑)

松本:アホやからね、嫁はんや思とるんですよ。もうビクビクなんですよ。

浜田:そんな怖いねん。

松本:ごっつい嫁はんが怖いんですって。

浜田:ドラキュラは?

松本:ドラキュラの嫁はんはホンマに気ぃ強いらしいですね。もう流し台ひっくり返したらしいですよ。

浜田:なんでやねん(笑)

松本:なんぼメシ作ってても、ドーン!ってひっくり返すらしいですよ。さっきまで「今日あなた、そうめんよ」言うてたのに、ドーン!「もう、やめや!」って言うらしいですよ。

浜田:それ十字架と見間違えるの? ワー出されたら嫁はんやと思うの?

松本:「ウワーーッ! ヨシテー!」、「ヨシテ」ちゃうわ(笑)「ヨシコー!」

浜田:ちゃんと喋れやもう(笑)ちがう笑いが起きとるがな(笑)でもさ、ニンニクも嫌なんでしょ?

松本:ニンニクも嫌ですよ。

浜田:あれはなんなん。ニンニクはなんで嫌なの。

松本:それはまたおいおい言うがな。

浜田:ああすいません、先生(笑)

松本:光が嫌いなんも、朝帰りとかかってるからですよ。

浜田:ああ、はい。

松本:「もう、朝になってもうたー! ミツコに怒られるー!」

浜田:今度はミツコか(笑)

松本:ヨシコが言いにくかった(笑)

浜田:光は朝帰りね。じゃあニンニクは?

松本:それは、単純に嫌いなんですよ。ちょっと苦手なんですよ。

浜田:(笑)

松本:だからニンニク、パッて出してもそんな怖がらないですよ。(鼻をおさえて)ウッって思うぐらいで。でも十字架はウワーッなりますからね。

浜田:十字架はなるやろ、嫁はんと思てんのやから。

松本:そうそう。ほんであの聖水は嫁はんの小便やと思とるからね。

浜田:そんなもんドラキュラやなかっても嫌やわ(笑)

松本:嫁の牙、こんなんですよ。サーベルタイガーみたいな牙しとる。

浜田:なにを言っとんねん(笑)

松本:嫁にガブーッいかれてごらんなさい、そんなもん…。

浜田:まあでもなにもなれへんやん。ドラキュラ同士だから。

松本:いやなりますよ、そりゃ。嫁にガブーッいかれたら。

浜田:死にはしないでしょ?

松本:死にはしないですけど、嫁になりますよね。

浜田:なったらええやん、もう(笑)

松本:いやでも全部がドラキュラの嫁になってまうと、ドラキュラが絶えてしまうじゃないですか。それが一番怖い、っちゅうねん。

松本焼き

浜田:(ハガキを読む)「お好み焼きには広島焼き、大阪焼きなどがありますが、その昔、まつもと家オリジナルの松本焼きがあると聞きました。どんな焼きなんですか」。

松本:これね、出来れば作ってあげたいんですけどね。

浜田:松本焼き? そうなんですか。

松本:はい。ちょっと急なんで今日はないでしょ。

浜田:あ、じゃあ材料を教えてくださいよ。

松本:いや、材料は基本的に全部いっしょなんですよ。

浜田:お好み焼きと?

松本:はい。

浜田:なにが違うの? 普通のお好み焼きと松本焼きは。

松本:なにがプラスアルファされてるの? ってついつい思ってしまうでしょ?

浜田:はいはい。

松本:違うんですよ。

浜田:どういうこと?

松本:本来、絶対なかったらあかんものを、あえて使わずにおいしいものを作ろうっていうのが、松本焼きの極意なんですよ。

浜田:なるほどね。具のなにかがないってこと?

松本:あのね、はっきり言いますとね。カセットコンロがないんですよ。

浜田:……。

松本:鉄板を直に畳の上に置きましてね。カッカッカッカッカッ(材料をかき混ぜる)、ジューッ。

浜田:いや「ジューッ」なんてなれへんでしょ。火ないから。

松本:それで、ひっくり返すんですよ。

浜田:いや、ひっくり返されへんもん。

松本:家族全員粉だらけですよ。びちゃびちゃやから。

浜田:(笑)

松本:それでもう、(お好み焼きを切って)ハー、フー、ハー。

浜田:いや、熱ないって。

松本:次の日、(お腹を押さえて)痛い痛い痛い。

浜田:そら、そうなるわ。生で食うからや。

ハットトリック

浜田:(ハガキを読む)「サッカーのハットトリックとはどういう意味ですか」

松本:知らん。

浜田:……あなたは知らんことないでしょう。

松本:これ以外のことは全部知ってる。これだけは知らん。『ガキの使い』何年やってきたか覚えてませんけど、今まで全部答えてきました! これだけはまったく知らん!

浜田:(笑)

松本:(深々と頭を下げて)教えてください!

日本人が一生のあいだに一番使う言葉ランキング

浜田:(ハガキを読む)「日本あいさつ学会名誉会長の松本さんに質問です。日本人が一生の間に一番使う言葉は『すいません』だそうですが、14番目に使う言葉はなんですか」

松本:これはね、全部ランキング出てますからね。

浜田:あ、そうですか。

松本:はい。

浜田:へえー。

松本:これね、「すいません」ていうのが1位になったこともね、日本人のいいところでもあり、哀しいところでもあるような気がしますね。

浜田:あー、なるほど。その14番目を教えてあげてください。

松本:えー、14番目だけでいいですか?

浜田:できたらその間を教えてくれるんやったら教えてくれたほうが。

松本:そりゃ教えますよ。2位が、「これのMないの?」です。

浜田:…。1位が「すいません」だろ? 2位がもう「これのMないの?」になるの? ふつう「すいません」あったら、たとえば「こんにちは」でもええやんか。

松本:意外と言ってるんですよ。

浜田:「お元気ですか」とか。

松本:「お元気ですか」は3位ですね。

浜田:「すいません」と「お元気ですか」のあいだが「これのMないの?」なん。

松本:人間て自分が言ったことって意外と覚えてないんですよ。

浜田:ああ。

松本:でも考えてみてください、年間「これのMないの?」何回言うてるか。

浜田:そうかなあ(笑)

松本:めちゃめちゃ言うてます。

浜田:4位は?

松本:4位はわりと普通ですよ。「小っちゃいなあ」。

浜田:…5位とかは。

松本:5位ですか? 「決定打に欠けるなあ」

浜田:(笑)ほんまかあ? じゃええわ、ぐーっと下がって、10位ぐらい教えてよ。

松本:10位は「ニーハオ」ですよ。

浜田:いやいや「日本人が」って言うてるやん。

松本:意外と言うてるんですって「ニーハオ」って。自分で気づいてないだけで。

浜田:じゃ11、12、13教えて。

松本:11位は「あっはっはっはっはっ」。

浜田:「あいさつ学会」って言うてるやないか(笑)なんや「あっはっはっはっはっ」って。

松本:言うやろ! おまえ年間何回言うてんねん。「あっはっはっはっはっ」って。

浜田:12、13教えて。

松本:ものすごく駆け足でいくんですねえ。

浜田:あたりまえやがなそんなもん。

松本:13位は、「まだ動いてる?」

浜田:(笑)いよいよ14位を。

松本:14位いきますか?

浜田:そら聞かんとさあ。

松本:14位はねえ、「温帯低気圧に変わったなあ」。……(ウケなかったので)これがー、29位かな。

浜田:(笑)せやろー? 間違うたで、たぶん。

松本:どんどん変わってますから、時代の流れで。

浜田:あっ、12位言うてないわ。じゃあ12位言うてくれる?

松本:12位が「いよいよ毒が回ってきたぜ」。

浜田:おまえ、なにをやってんそれ。だれが言うの、それを。限られるやろ、それ言うやつ。

松本:(笑)

浜田:ついでやから6、7、8、9も埋めよか。

松本:ああ、いいですよ。

浜田:言うて。

松本:6があれですわ、「カメルーン遅いなあ」。

浜田:7なんやった?

松本:7があの、「細麺で」です。「あっ、やっぱ太麺!」

浜田:それが14位じゃないの?

松本:これが14位です! そうですよ、ええこと言うわ! 7が「細麺で!」なんですよ、ほんで14が「あっ、やっぱ太麺!」

浜田:(笑)8、9が残っとんねん。

松本:残ってます。

浜田:埋めてえや、もう、気持ち悪いから。8位はなに?

松本:「錦野!」。

浜田:……。

松本:「錦野! おまえや!」ですよ。

浜田:はい、9位は。

松本:「わあっ!」(顔に飛んできた虫を払うような仕草)

浜田:(笑)

松本:いいでしょ(笑)

浜田:はい、わかりました。

松本:終わった?

浜田:終わったよ、全部埋まりました。

松本:「錦野」がスベったみたいな感じになったのが、ものすごい腹立つ。

浜田:アハハハハハハ。

松本:絶対悪くない。ここらでぼちぼち名前出てくんのアリやろ。

浜田:アハハハハハハハ。…じゃあ帰りましょうか。

松本:あ、それ79位です。

浜田:えっ。

松本:「ホンマにDカップかあ?」の次です。

浜田:ええわ、もう(笑)

引用元:『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで』

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