『戦闘車』(Amazonプライムビデオ配信)
2017年10月より配信開始。
浜田雅功×千原ジュニアの豪華すぎるバラエティ・エンターテインメント!!
松っちゃんが『ドキュメンタル』で究極の生々しいお笑いを提示して業界を激震させれば、今度は浜ちゃんがこの『戦闘車』で究極のバラエティ・エンターテインメントを披露し、世間をアッと驚かせました。
Amazonプライム・ビデオの配信専用番組『戦闘車』は、芸能人たちが「戦闘車」に乗り込んで自らハンドルを握り、「走る!」「跳ぶ!」「ぶつける!」「燃える!」という命がけの対決を行います。
出演者たちの度胸と根性が試される、超デンジャラスなお笑いエンターテインメントです。
ここではその『戦闘車』のレビューを、ネタバレにならないように気をつけながら書いてみたいと思います。
豪華でデンジャラスな出演者たち
富士山の裾野の特設コースにて、ダウンタウン浜田雅功と千原ジュニアが戦後武将に扮し、それぞれ配下の足軽に扮した芸能人たちを従えて浜田軍vsジュニア軍で戦いは行われます。
ジュニア軍のメンバーは、プロレスラー武藤敬司、俳優の原田龍二、FUJIWARA藤本、ソフィアの松岡充、庄司智春、インパルス板倉、そしてアッキーナこと南明奈です。
一方の浜田軍のメンバーは、小沢仁志、勝俣州和、極楽とんぼ山本、千原せいじ、レーサーの脇阪寿一、プラスマイナス岩橋、バッドボーイズ佐田、尼神インター渚、尼神インター誠子と、ジュニア軍に比べるとかなりデンジャラスなメンバーを揃えています。
大将の浜田はオープニングで思わず、「こっち、わけわからんやつばっかりやないか!」と叫ぶ一幕もありました。
「芸能界のガラクタを集めました。いつケガしても、いつ死んでもいいやつばっかりよ」とも語っています。
また、尼神インター誠子のみ戦闘員ではなく、「なにわのどスケベ大将」浜田の愛人という役です。誠子は完成披露イベントでも「プライベートでも抱かれています」と語っていました。
日本車vs高級外車
戦闘員となった足軽たちが乗り込む車は、ジュニア軍にはジャガー、ベンツ、リンカーン、アルファロメオ、ボルボなど、見るからにイカツい、高級外国車が用意されました。
一方の浜田軍はセルシオ、センチュリー、カローラ、フェアレディZ、スカイラインなどの、日本が誇る大衆車やスポーツカーです。
その車体の大きさやパワーにおいて、見た目には浜田軍が不利に見えますが、これは日本車対高級外車というもうひとつの闘いでもあり、小さな日本車がどこまで戦えるのか、なんとか日本車にも頑張ってほしいなという、ついついオリンピックを見てるみたいなノリにもなってきます。
ダマされた2人の出演者
浜田軍のメンバーのうち2人は、番組の内容を知らされず、ドッキリにかけられての参戦となりました。
それが尼神インター渚とプラスマイナス岩橋です。
渚は「尼神インターが自分の愛車にゲストを乗せて旅をするという、尼神インターの冠番組が始まる」と伝えられ、渚が生まれて初めて車を購入するところから始まります。
中古の日産フーガが気に入り、すべて自腹でローンを組み、ハンドルをヒョウ柄にしたり、いろいろとカスタマイズするなど、初めての自分の車ともあってテンションも上がり、すっかり気に入っていたようです。
そして新番組の第1回とダマされて愛車で初ドライヴし、到着した場所がこの『戦闘車』の会場!
もうひとり、プラスマイナスの岩橋は、家族で使っているホンダのクロスロードを、やはりニセ番組で運転しながら、愛車の思い出や魅力を語ります。
本当に彼も家族も、この車を愛していることがすごく伝わってきましたが、やはり到着したのは『戦闘車』の会場でした。
この2台のガチ愛車が結局どうなったのか、それを思い出すと目頭が熱くなるものがありますが、結果は番組を見てお確かめください。
全5話のエピソード、4つの闘い
1. 死ぬかもしれない其ノ1《寸止めの関》
浜田軍とジュニア軍の戦闘車2台が同時に壁に向かって爆走し、より壁に近く停めることが出来たほうが勝ちといういわゆるチキンレース。
もし壁を突き破ってしまうと、傾斜60度の崖を落下してしまいます。
尼神インター渚の乗る愛車フーガはここで初参戦しますが、ジュニア軍からの刺客、狂気のアイドル南明奈は、スタートからぶつけることだけを狙っていきます。
これには渚もブチギレ、「次会うたらマジで思いっきり背中ドツいたる」と語っていました。
2. 死ぬかもしれない其ノ2 《地獄街道》
全長1km、ジャンプ台や障害物もある特設コースを2台の戦闘車がゴールを目指して猛スピード競い合うレースです。
このレースでは佐田の乗る車が横転して完全に仰向けになるなどほとんど放送事故のようなハプニングが相次ぎました。
愛車クロスロードで参加の岩橋は、当然大事に行くかと思いきや突然気がふれたかのように庄司の乗るアルファロメオに自ら激突しまくり、しまいには相手の車体に乗り上げてしまいます。
庄司は後に「運転席の窓からタイヤが入ってきたんですよ!そんなことあります!?」とその時の恐怖を語りました。
3. 本当に死ぬかもしれない其ノ3 《浪漫飛行》
高さ150cmのジャンプ台から車で飛び、並べてある車の列の上に着地するという、ほとんど自殺行為みたいなことを、スタントマンでもない芸能人にやらせます。
ここでは男気の原田龍二と、鋼の心臓の持ち主千原せいじが、驚愕の大飛翔を見せます。
4.死ぬ其ノ4 《相撲DEATH》
最終決戦は、四角い土俵の上での戦闘車同士の相撲です。
土俵から落ちるか、走行不可能になったら負けという、車によるシンプルなドツき合いです。
パワーで圧倒的に勝る外国車vs日本車の差がここで大きく出ますが、日本車のみの浜田軍は本職のレーサーの運転技術と頭を使った作戦で、一発逆転を狙います。
出演者たちも驚愕、壮大なスケールと破格の予算
とにかくこれほどのスケールで、これほど予算をかけて、これほどデンジャラスなバラエティ番組は滅多に見ることができません。
勝俣州和が完成披露イベントで、「バブルの時でもここまではなかったですね。バブル超えってすごくありません!? みんな(脳内の)快楽物質出まくりでしたよ。ここで死ねるなら本望でした(笑)」と語っていました。
撮影現場には4日間かけて壮大なオープンセットが設営され、スタッフ300人、カメラ92台と、外国車・国産車合わせて17台が使用されるという、ちょっと想像しただけでも破格の予算で製作されていることがわかります。
これも配信で見れるメイキング映像では、出演者たちが本番当日に会場に到着するところも映していましたが、庄司智春はオープンセットを見て「すげーなこれ!」と目を丸くし、小沢仁志も「予算かかってんなあ」と驚きを隠せない様子でした。
ダウンタウンで豪華な番組には慣れているはずの浜ちゃんも、「いや、金どんだけかかってんねや、これ」と思わず笑ってしまうほどでした。
「ベタ踏み極悪エンジェル」とキャッチフレーズをつけられた南明奈は、「こんなに車傷つけるとか気にしなくていい番組って初めてだから、めちゃくちゃ楽しみです。スピードとかよりも、今回とにかく相手の車をボコボコにしたいなと思います」と、天使のようで悪魔のような微笑みを浮かべながら語っていました。
また、壊れたのは車だけでなく、カメラも壊れまくったそうです。
TV用のカメラは、モノによっては中古車よりも高かったりしますから、これもまた莫大な出費だったろうと想像できます。
「みんなが、楽しい、楽しい、言うてるんですよ」
最近は地上波のテレビではお金がかかるものはなかなか作れないと言われていますし、また、危険なことや非常識な行為は世間の反応を恐れて自粛する傾向にあります。
この番組は視聴者だけでなく、出演者やスタッフにとっても、やりたくてもやれなかった、夢のような番組なのかもしれません。
完成披露イベントでは千原ジュニアが、「地上波では絶対に見ることが出来ない、素晴らしいクオリティの、スケールの大きい、IQが非常に低い番組だと思います」と語って笑わせ、浜田は「みんなが、楽しい、楽しい、言うてるんですよ、やりながら」と話しました。
すべてが初体験のような現場で、好き放題やりまくり、暴れ回るタレントたちは、まさに水を得た魚のように楽しそうでした。
「可能性なんてまだまだ山ほどある」
タレントを危険な目に合わせたり、ダマして大切な愛車を壊したり、車やカメラや備品を破壊しまくったり、お金を湯水のように使っていたりと、この番組のいろんな意味での非常識さには実は批判も多かったようです。
筆者は、自分がそんな目に遭うのはイヤですが、日常ではありえない、非常識なことを見せてくれるエンターテインメントは大好きですから、楽しくて、面白くて、一気に全話を見てしまいました。
バカでごめんなさい、としか言いようがありません。
完成披露イベントの最後で浜ちゃんは、「ネット配信動画に可能性を感じるか」と問われ、「この時代になってこれだけのお金使ってっていうのは地上波ではなかなか無いことですし、可能性なんてまだまだ山ほどあるんじゃないですか。人殺し以外なんでもできるんじゃないですか(笑)」と語りました。
これからも『戦闘車』や『ドキュメンタル』をさらに上回るような、斬新で非常識で面白い番組を、大いに期待したいと思います!
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