京都府福知山市出身の兄弟コンビは、破天荒で物怖じしない兄と、引きこもりの少年時代から話芸の天才へと成長した弟の対照的なコンビ。その二人の兄弟エピソードを抜粋して書き起こしました。
ケンカで脱臼
『さんまのまんま』に兄弟そろって出演。4歳離れた兄弟は、幼少期に弟の腕が脱臼するような激しいケンカもしたという話から。
さんま:でも子供同士のケンカで腕を脱臼するとかあんま無いやないか。なにして脱臼させたんや、おまえ。
ジュニア:河原でな。
せいじ:河原で、子供の頃って石とか好きでしょ、いろんな形の。「これ車や」言うて。「ダイヤモンドや」言うて。
さんま:ああ、わかるわ、子供の頃ってヘンなもん好きやからな。
せいじ:そう言うてて、でこいつが「バナナ見つけた!」言うて。「バナナ?」って。石でバナナの形って、おれの中ではレベルが高いのよ。
さんま:(笑)
ジュニア:どういう線引きやねん(笑)
せいじ:細くてええ感じに反ってる石なんて見たことない、おれは。
さんま:おお。
せいじ:バナナなわけない、と思って。バナナっていうの認めたくないから、そこでおれ「ほんなもん、ウ〇コじゃ!」って言うたんです。「ウ〇コにしか見えへんわ!」って。でもこいつがしつこくバナナ、バナナって言うんですよ。「ウ〇コじゃ、ほんなもん!」言うて(笑)
ジュニア:ほんで、腕とられて脱臼したんですよ(笑)
さんま:はあー、そういう兄弟喧嘩か(笑)
せいじ;ハンバーグが、弟の方がデカいや小さいや言うたり。
さんま:それはお母さんに言えへんのか。弟に当たんのか、おまえ。
せいじ:いやいや、それはもう僕は完全に拗ねますから。家出するんです。
ジュニア:わー、思い出したぁ(笑)
せいじ:なんで弟のよりお兄ちゃんのほうが小っちゃいねん、腹立つわ、言うて家出したったんです。
ジュニア:いやいや食卓から出て行ったんですけど、「家出したるからな!」って出てったわりには玄関の開く音がせえへんなと思って見に行ったら、ローラースケート履いてんすよ(笑)家出も楽しもうしてんねん(笑)
大好きな兄
『アメトーーク 兄弟コンビ芸人』にせいじとジュニアが出演。幼少時代のエピソードを語る。
ジュニア:(小学生ぐらいの2人の写真が映し出される)これ、おじいちゃんの家で、せいじの後ろに映ってるのが柿の木なんですよ。せいじがもうちょっと小さい時に、悪さして、この柿の木に、おじいちゃんに括られて。
礼二:虐待やで(笑)
せいじ:日本がまだ発展途上国の時代やったから(笑)
ジュニア:「反省しとけ!」言われて、もうワンワン泣いてて。おれはもう幼心に、大好きなお兄ちゃんをなんとか助けたい、でも幼心にこのロープをほどくのはアカン、どうしようってなって、持ってたポッキーをこう1本ずつせいじに食べさす、っていう(笑)
せいじ:そんなもん、こっちは泣き叫んでんねんで(笑)
ジュニア:めっちゃ食べてたやん、ウェーンウェーン、ボリボリ、「ありがとう」って(笑)
引用元:『アメトーーク 兄弟コンビ芸人』2017年8月31日放送回
兄弟だからこそ、良かったこと
「兄弟コンビだからこそ、良かったこと」をジュニアが挙げる。
ジュニア:たとえば普通のコンビやと、ネタを作る方、作らへん方みたいになって、ネタ作ってる方が、「なんやねん、おればっかりネタ作って、あいつは遊びまわって」みたいな喧嘩したりしてるところを見てると、不思議なんですよ。おれら入った時から「おまえ、ネタ作ってこい」って言われて「わかった」って作ってるから、ネタはおれが作るもんで、せいじが遊んでようが何しようが全然腹も立たへんから。
宮迫:ああ、そう。
ジュニア:たしかにこれが他人やったら腹立つだろうな、ってのは思いますけどね。
宮迫:兄弟だとそこは腹立たへんのや。
ジュニア:まったく腹立たへん。
宮迫:ネタ合わせはどんな感じてしてんの?
ジュニア:おれが考えて、それを照明さんとか、音響さんとか、小道具さんとかに伝えて、舞台監督に伝えて、全部が伝わりきったら、御大登場です。
宮迫:ええーっ。
せいじ:そうそう。
ジュニア:(せいじのマネで)「おもろいんやろなァ!?」って(笑)
全員:(笑)
ジュニア:でも、ネタのここ弱いからこうしようや、とか一切言わへんから。100、なんにも言わずにやってくれる。
宮迫:ああ~。
せいじ:兄弟やなかったら絶対無理や、お互いが。
礼二:水鉄砲で遊んでましたよね、ジュニアさんがネタ考えてるとき。横で「うひゃーーーッ!!」言うて(笑)
引用元:『アメトーーク 兄弟コンビ芸人』2017年8月31日放送回
ステキな話
「兄弟コンビだからこそ、良かったこと」の続きで、小さい頃からずっと一緒なのでエピソードトークのネタに事欠かない、結婚して家族が増えたりするとまたさらにエピソードが増える、とジュニアが語る。
ジュニア:すごい好きな話があって。せいじの息子が小学校1年ぐらいの時に、北海道のある丘に、すっごいいい匂いの花が一輪だけ咲いてるらしいんですよ。その花の匂いをかぎに行こうって言って、せいじと息子が歩いてたら、息子がバッタを見つけて、「おとうさん、ブローチ!」って言ってせいじの胸につけたんやて。そんでしばらく歩いてて、パッと見たらそれがいーひんと。「ブローチなくなった、どっか行った、もう行かへん、イヤやイヤや」ってそこにしゃがみこんで泣き出したんやて。
宮迫:うん。
ジュニア:「もう僕、こっから帰らへん」て。「おまえな、ホンマにここにおれるか? あのバッタも家帰ったんや。おまえも帰りたいやろ、あの花見て、匂いかいで、一緒に帰ろう」って。ほんで「わかった、行く」って行って、「この花や、めちゃくちゃええ匂いや」って言ってるせいじの頭のてっぺんにバッタがとまってたんやて。
全員:(笑)
ジュニア:こんなステキな話、こっからしか出てこーへんで(笑)
宮迫:すごいな(笑)
ジュニア:それを、息子がおれに教えてくれるっていう(笑)
引用元:『アメトーーク 兄弟コンビ芸人』2017年8月31日放送回
弟に1Pを目撃された兄
中川家は兄弟間で下ネタを話すことがまず無いということに、ジュニアとせいじが驚いて。
ジュニア:せいじの1Pなんか、何回見たか(笑)
せいじ:おれが中学生の時に、ジュニアはまだ小学生やから。まだようわかってへんから。
ジュニア:おれはわかってるわ。こいつは初めて見られたとき、顔真っ赤にして、「ちゃうねん、ちゃうねん、実験や」(笑)
引用元:『アメトーーク 兄弟コンビ芸人』2017年8月31日放送回
破天荒すぎる兄
ジュニア:やってるラジオの番組にハガキが来たんですよ。中華街で女の子2人がグルメマップみたいなん見て、「どこ行こう?」って言ってたら、後ろから突然、「そんなもん見てるうちは素人や!」って声が聞こえて。まったく知らん女の子2人ですよ、パッと見たらせいじなんですって。ひとりで中華街で。そんでその2人の間、バーンって入ってって、「ええ匂いのする出どころ! それがおまえらの目的地や!」って(笑)
全員:(笑)
ジュニア:なんやねん、それ(笑)
せいじ:なんでそんなことしたんやろな、ようわからん(笑)
引用元:『アメトーーク 兄弟コンビ芸人』2017年8月31日放送回
ジュニアの甥っ子
兄弟漫才師ミキの兄弟間の圧倒的な人気格差の話から、千原兄弟ではそれが息子にまで及んでいるとせいじが語る。
せいじ:テレビ局とかって夏休みによく、お祭りとかやってるやん。
宮迫:テレ朝夏祭りとかね。
せいじ:コンパニオンのおねえちゃんとかおるやん、「こっちに並んでくださーい」とか。そこで息子が、「おれ、千原ジュニアの甥っ子」って。ずっと「ジュニアの甥っ子」って、ずっと言ってる。せいじの息子や!(笑)
全員:(笑)
こじるり:たしかに!(笑)
宮迫:息子、完全に「ジュニアの甥っ子」のほうが引きがあるって思ってるんやな(笑)
引用元:『アメトーーク 兄弟コンビ芸人』2017年8月31日放送回
千原兄弟、結成の瞬間
コンビ結成の瞬間を、2人がリアルに再現する。自宅に引きこもっていた15歳のジュニアに、すでに養成所に入っていたせいじから電話が掛かってくるところから。
せいじ:トゥルルル、トゥルルルル。
ジュニア:…はい。
せいじ:あ、浩史?
ジュニア:…うん。
せいじ:おれやけど、あの、よしもと一緒に入って、芸人しよか?
ジュニア:……。
せいじ:土曜日来て、大阪。
ジュニア:…わかった。
せいじ:絶対売れるし。ほなな、土曜日。
ジュニア:…はい。ガチャ。
全員:ええーっ!
こじるり:「わかった」と「はい」しか言ってない。
宮迫:それはでも、初めてそんときに言うてんのやろ?
せいじ:そうそう。
宮迫:それ言われて、なんとも思わへんかったの?
ジュニア:とにかくもう、家は出て行かないかんし、どうしょうかなあっていうときに、うわっ、光差した、みたいな。
宮迫:なるほどね。
ジュニア:なんでもよかったから。だから、たとえば、大工になるからおまえも来い、って言われてたら大工さんになってたし。
宮迫:なにがしかの扉を開けてほしかったんや。そうか。
引用元:『アメトーーク 兄弟コンビ芸人』2017年8月31日放送回
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